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「何に、何で、何のために、復讐するのか。それを常に忘れないことだね」
「分かり切ったことを言うな」
「さて、どうかな」
「…どういう意味だ 貴様」
「知っているからさ。“自分はそうならない”と信じて破滅した輩をね
実に無様で滑稽だったよ」
前言撤回だ、彼のおもちゃは海軍だけではない。この世の人間 下手をすれば全ての生き物、この世の全てがそうなのかもしれない。
そう思わせるだけの何かがハクオウにはある。後から現れて二大皇帝の片割れとなったヴィアベルには無いものが。
「そうだ、聞いておくれよ。また赤犬がしつこかったのさ」
「犬は獲物を捕らえるまで追うらしいからな。厄介な駄犬に目をつけられたものだ」
殺さないのか、とヴィアベル。
ハクオウは聖職者がするような慈悲深く見える微笑を浮かべた。
「退屈なのは好きじゃないんだ」
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作者名:クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年8月20日 17時