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火影になって認められたい、か。
ナルト「趣味は……イタズラかな」
カカシ「あぁ……なるほどね。次!」
火影岩に描かれた落書きを思い出し、ため息をつく。
サスケ「名はうちはサスケ。嫌いなものならたくさんあるが好きなものは別にない。
それから、夢なんて言葉では終わらせる気はないが、野望ならある。
一族の復興と、ある男を必ず……殺すことだ」
憎々しげに呟いた「ある男」はきっとイタチのことだろう。
カカシ「よし……じゃ最後、女の子」
サクラ「私は春野サクラ、好きなものはぁ……ってゆーかぁ……好きな人は……えーとぉ、将来の夢も言っちゃおうかなぁ」
顔を隠してきゃー、と一人盛り上がる。
まぁ見てれば分かるが露骨に視線がサスケに向いている。
好きな人はサスケ、将来の夢はサスケのお嫁さんになること、とかそんなあたりだろう。
サクラ「嫌いなものは、ナルトです!」
全力で悲しむナルトに目もくれずに続ける。
サクラ「趣味はぁ……」
恋愛ばかりだな。
カカシも適当なところで打ち切ろうと声を上げた。
カカシ「よし!自己紹介はそこまでだ。
明日から任務やるぞ」
ナルト「は!どんな任務でありますか!」
ナルトは嬉しそうだが、任務ではなく演習、下忍選抜試験だ。
カカシ「まずはこの5人であることをやる。
サバイバル演習だ」
サクラ「演習ならアカデミーでさんざんやったわよ。
任務で演習?」
カカシ「そ。相手は俺だがただの演習じゃない」
含み笑いをするカカシに、サクラが聞く。
サクラ「ちょっと、何がおかしいのよ先生?」
カカシ「いやぁ、だってね?これ言ったらお前ら引くから」
ナルト「引くゥ?」
カカシ「アカデミー卒業生27人中、下忍と認められるのはたった9人。残り18名は再びアカデミーに戻される。この演習は、脱落率66%以上の超難関試験だ」
3人に驚きとドン引きの入り混じった表情が浮かぶ。
その空気の中でカカシが笑う。
カカシ「ハハハ、ほら引いた」
ユウリ「別に担当上忍が2人だからって試験の難易度は変わらないから大丈夫」
ナルト「え?え?じゃ、卒業試験は何だったんだってばよ?!あんなに頑張ったのに」
カカシ「あれは下忍になれる可能性のある奴を選抜するだけ。
とにかく、明日は演習場でお前らの合否を判定する。
朝飯は抜いてこい、吐くぞ。
詳しいことはプリントに書いてあるから、明日遅れて来ないように」
どの口が……と思いながらプリントを配る。
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かな(プロフ) - とても面白いです、応援してます! (2022年4月18日 17時) (レス) @page21 id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
柘榴 - サクサク読めて面白いです!あと、クナイはカタカナで表記したほうが読みやすいと思います。 (2020年4月26日 16時) (レス) id: bed93decce (このIDを非表示/違反報告)
かずさ(プロフ) - とても面白いです!次の更新はいつ頃になるのでしょうか、、、。楽しみにしています!! (2020年4月1日 12時) (レス) id: 189adfe0dc (このIDを非表示/違反報告)
乾 巽(プロフ) - シーナさん» 頑張ります!ありがとうございます (2019年11月6日 6時) (レス) id: a83f0b56fb (このIDを非表示/違反報告)
シーナ(プロフ) - この小説を見て、面白くなりそうだなと思いました!更新頑張って下さい!楽しみにしています(^^) (2019年11月6日 6時) (レス) id: c57912c848 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:乾 巽 | 作成日時:2019年10月13日 12時