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アスマ「分かった、分かった」


煙草を諦め名簿を見るアスマに紅が呆れたような表情を向けた。
その後も試験を担当する上忍がやってきて名簿を受け取りに来た。しばらく班の子供達の話を聞き、一人また一人と教室に向かう。


アスマ「まぁ、27人こんだけ居ても合格すんのは9人までってんだからなぁ。
というか、これ全員落ちたらどうなんだ?」
ユウリ「全員落ちたらその年の下忍はなし。最大9人までってだけで、1班しか合格しなかった年もある」
紅「チームワークを確かめる試験、木の葉創設以来の伝統試験だけど、受けた全員に口止めしてるから。
受ける側は相手の真意を読めないでしょうね」
アスマ「この名簿をそっくりそのままアカデミーに返すことにならなきゃいいんだがな」


下忍試験での脱落者は、名簿とともにアカデミーに返され、合格者の名簿は担当上忍が持ち続ける。
最低でも6枚の名簿がイルカの手に戻ることになる。


ユウリ「どうなるか……」


そう呟いたのが1時間前。
一人でカカシを待ちながらため息をついた。


ユウリ「試験どうこうより、今度からは私も墓地に行くべきか……」


時間になったら問答無用で引きずってくるくらいでないと時間を守らせるのは無理だ。
あと10分で2時間の遅刻だ。
教室に行っていたイルカも戻ってきてしまった。


イルカ「遅刻予定……現在進行形で予定通りですね」
ユウリ「1時間までって言ったんだけど」
イルカ「予定ですら1時間?!」


2時間超えたら別れよう、とまで思った瞬間職員室の戸が開いた。


カカシ「ごめんごめん」
ユウリ「遅い」
カカシ「ごめん」


次は私も墓地についていこう。
廊下を歩き、教室のドアに黒板消しが挟まっているのを見つけた。


カカシ「あ」
ユウリ「これだけ遅刻したんだから引っかかってあげれば」
カカシ「まぁ油断させといた方がいいか」


カカシがドアを引き、頭の歌に黒板消しがバフ、と落下する。
教室の中で楽しそうな笑い声が響いた。


ナルト「きゃははは‼引っかかった‼引っかかった‼」
サクラ「先生、ごめんなさい。私は止めたんですけどナルト君が……」


ぱんぱんとチョークの粉を払ってからカカシは笑いながら言った。


カカシ「ハハハ、んー、……なんて言うのかな。
お前らの第一印象はぁ……嫌いだ‼」


明らかにズーンと落ち込む3人は、カカシの後から入ってきた私を見て首を傾げた。


ナルト「あーこの前の姉ちゃん!」

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かな(プロフ) - とても面白いです、応援してます! (2022年4月18日 17時) (レス) @page21 id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
柘榴 - サクサク読めて面白いです!あと、クナイはカタカナで表記したほうが読みやすいと思います。 (2020年4月26日 16時) (レス) id: bed93decce (このIDを非表示/違反報告)
かずさ(プロフ) - とても面白いです!次の更新はいつ頃になるのでしょうか、、、。楽しみにしています!! (2020年4月1日 12時) (レス) id: 189adfe0dc (このIDを非表示/違反報告)
乾 巽(プロフ) - シーナさん» 頑張ります!ありがとうございます (2019年11月6日 6時) (レス) id: a83f0b56fb (このIDを非表示/違反報告)
シーナ(プロフ) - この小説を見て、面白くなりそうだなと思いました!更新頑張って下さい!楽しみにしています(^^) (2019年11月6日 6時) (レス) id: c57912c848 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:乾 巽 | 作成日時:2019年10月13日 12時

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