カカシ先生の先輩【NARUTO】【はたけカカシ】２

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午後からは班員と担当上忍の引き合わせがある。
まだ時間はあるけど早く行ってあげたほうがいいだろう。


ユウリ「カカシ、そろそろアカデミーに」
カカシ「あー、ごめん。先行ってて。ちょっと行くとこあるから」
ユウリ「分かった。遅刻は１時間までね」
カカシ「了解」


カカシはいつも、オビト墓地の前で何時間も過ごす。時間さえあればそこにいる。
オビト……私の弟だったと言われたがあまり実感はないし、カカシにも言っていない。
写輪眼のこととうちはであることは話したが。


万華鏡写輪眼の話はしていない。
私も万華鏡写輪眼のことはフガクさんに聞いた「使い過ぎると失明する」ということしかわかっていない。
ましてや移植されているカカシでは、失明速度が速いこともあり得る。
写輪眼に対するチャクラの燃費も、カカシはとびきり悪い。使うと寝込むくらいだ。


ユウリ「ーーーーーていうか」


カカシが墓地の方に向かい、一人でアカデミーへ向かう途中に気がついて足を止めた。


ユウリ「遅刻してくるのが当たり前すぎて、遅刻するなって言うの忘れた………」


あまりに遅刻してくるから、遅刻は１時間まで、なんて。そもそも遅刻するなと言えばよかったのか。
まぁ、あんまりにも遅かったら迎えに行けばいいか。
イルカから班員の名簿も受け取らないといけないし。


ユウリ「失礼します、イルカ先生います？」


職員室にいたくノ一の教養担当のくノ一、スズメさんが返事をした。


スズメ「あら、ユウリ上忍。イルカなら奥にいますよ」
ユウリ「敬語はやめて下さい、スズメさん。
スズメさんの方が年上なんですから」
スズメ「何言ってるの、７歳で中忍になって１４で上忍にまでなった子が」


スズメさんは私の６つ年上のくノ一だ。中忍の時何度か潜入任務で一緒になったことがある。
私が先に上忍になったからか、昔からちょっとだけ嫌味である。


ユウリ「ありがとうございます。
イルカ、じゃないか。イルカ先生、班員の名簿貰いに来たよ」
イルカ「ユウリ上忍、いえユウリ先生」


先生と言い直すと、イルカも言い直した。


イルカ「名簿はこれです。って、カカシ先生は…？」
ユウリ「カカシなら遅刻予定」
イルカ「あぁ、なるほど遅刻予定…遅刻予定？」


首を傾げるイルカの首には包帯がしっかり巻いてある。


ユウリ「怪我はどう」
イルカ「大事ないです」

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