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ナルト「うわぁー、サスケもろだってばよ!」
違う。
変わり身の術だ。
今の投擲で場所を知られたサスケは急いで移動していった。
カカシはサクラの方へ行き、私は手持ち無沙汰なのでナルトを観察する。
ナルト「見張りっぱなしはずるいってばよ、ユウリ先生!」
ユウリ「私は別に攻撃もしないよ。
それに見える位置に鈴があるんだからとれるなら取るといい」
ナルト「くっそぉ!裏の裏を読め、か!もう引っかかんねぇぞ」
くないで足の縄を切り、着地と同時に2つ目の罠に引っかかって再び宙吊りになる。
ナルト「引っかかった〜!」
頭が痛い。
何を習ったんだ。
というかちゃんと授業は受けたのか。
座学は寝てばかりとイルカが言っていたが、まさか本当に寝ていたんじゃあるまいな……。
ナルト「くっそぉ!」
縄を切り、今度は着地する。罠は2つだけだ。
こきこきと手を鳴らしながらナルトが近づいてきた。
ナルト「ユウリ先生ならカカシ先生よりリーチも短いし女の人だから力もない!
俺でも勝てるってばよ!」
カカシが最初に言った話をもう忘れたらしい。
くないを手に突っ込んでくるナルトからくないを軽く奪い取る。
ナルト「え、あれ?くないが。え!?」
手からくないが消えて驚くナルト。私の手にくないがあるのをみて驚いた。
続け様に攻撃してくるが、突きをさばき、蹴りは軸足を払ってその回転のままひっくり返し、地面に叩きつける。
鈴がチリン、と揺れた。
ナルト「な………?」
ユウリ「これでも上忍だから」
そのままナルトを転がし、私は森に向かった。
サクラ達は森に入ったけど、多分もうそろそろ……。
カカシ「サクラは幻術にかかりやすいタイプだなぁ」
ユウリ「やっぱり?」
サクラは幻術にかけられ、カカシはサスケを探しに行くところだった。
カカシ「あれ、ナルトは?」
ユウリ「くないを掠め取って転がしてきた」
カカシ「そー、サスケ見なかった?」
ユウリ「多分あっち」
カカシがサスケの方に行っている間、私はサクラの様子を見ていた。
暫くして気がついたサクラが慌てて起き上がり、サスケの名前を呼びながら走って行った。
それを追いかけると、サクラが悲鳴を上げてまた倒れた。
サクラ「きゃああ!生首!」
ユウリ「土遁、心中斬首の術、か」
土が焼け焦げていることから、サスケはもう豪火球の術を使えるらしい。
さすがに下忍相手にカカシが使うとは思えない。
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かな(プロフ) - とても面白いです、応援してます! (2022年4月18日 17時) (レス) @page21 id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
柘榴 - サクサク読めて面白いです!あと、クナイはカタカナで表記したほうが読みやすいと思います。 (2020年4月26日 16時) (レス) id: bed93decce (このIDを非表示/違反報告)
かずさ(プロフ) - とても面白いです!次の更新はいつ頃になるのでしょうか、、、。楽しみにしています!! (2020年4月1日 12時) (レス) id: 189adfe0dc (このIDを非表示/違反報告)
乾 巽(プロフ) - シーナさん» 頑張ります!ありがとうございます (2019年11月6日 6時) (レス) id: a83f0b56fb (このIDを非表示/違反報告)
シーナ(プロフ) - この小説を見て、面白くなりそうだなと思いました!更新頑張って下さい!楽しみにしています(^^) (2019年11月6日 6時) (レス) id: c57912c848 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:乾 巽 | 作成日時:2019年10月13日 12時