カカシ先生の先輩【NARUTO】【はたけカカシ】２

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カカシ「ユウリは俺が聞いた時いつも好きって言ってくれたけどさ。
それって恋人として好きってんじゃないんでしょ」


まぁ……半端、決まった返事ではあったけど。


カカシ「ユウリは俺のこと好き？恋愛対象として。ーーーーそれとも、まだ父さんの方が好き？」
ユウリ「故人と生者は比べられない」


むっとしたように腰を浮かせ、ひょいと私の皿からナスをかっさらっていく。


ユウリ「同じ物頼んだじゃない」
カカシ「約束したでしょ。
俺がユウリのこと好きになったら、俺のこと好きになってって」
ユウリ「考えておく、とは言ったけど」
カカシ「なら返事を待ってたっていいでしょ。
ーーーーねぇ、俺本気だよ」


突然ぱっと両手を開いて突き出し、言った。


ユウリ「？」
カカシ「１０個じゃ足りないけど、ユウリの好きなところ１０言う」
ユウリ「は？」
カカシ「ユウリがそんなに俺の気持ち知らないってんなら聞いて貰うから」
ユウリ「酔ってない？！」
カカシ「酔ってない。素面。
いくよ。
まず愛想がないとこ。
無愛想で可愛げなく見えるけど、時々ちょっとだけ笑った顔がすごい可愛い。
珈琲飲むときの横顔が好き。
料理してる背中が好き。
洗濯物畳むときの正座も好き。
待機所にいるとき俺の隣に居てくれるのが好き。
本読んでるときの伏せた目が好き。
昔から肌や髪の手入れを怠らないとこが好き。
考え込むときに唇を親指の腹で擦る仕草が好き。
箸の使い方とかが綺麗なのが好き。

それから俺のわがままに、１２年付き合い続けてくれたとこが好き」


一本ずつ指折り数えて、１０本目を折る頃には私の顔は真っ赤になっていた。
嬉しい。
恥ずかしい。
照れ臭い。


カカシ「褒められ慣れてなくて照れて真っ赤になるとこも好き」
ユウリ「……この女たらし」


いつの間にこうなった。
でも嫌いじゃない。
むしろ好きな方だし、大切でもある。
暗部での任務で協力したこともある。
命を預けたことだってある。
カカシが好きになってくれたなら、それを拒むこともない。


ユウリ「好き」
カカシ「俺も」


なんか流された気がする。
なんだかんだと酒を注がれ、一本飲み干した所で式が飛んできた。


ユウリ「三代目からだ」
カカシ「今真夜中だけど？！」
ユウリ「………！カカシ、店出よう。お勘定して」
カカシ「何、どうしたの」
ユウリ「ナルトがーーーー二代目の禁術の巻物を盗み出した」

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