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Aは走っていた。
走っている途中で靴が片方脱げてどこかで落ちたがそれどころではない。
オクタヴィネル寮の鏡から出てすぐにハーツラビュル寮の鏡へと飛び込んだ。
ハーツラビュル寮に飛び込んだ瞬間からその禍々しい空気を肌に感じた。
『なに…これ……』
いつもは爽やかな青色だった空が黒く染まって、赤黒い霧が周りを覆い目の前を遮っている。
Aは霧を掻き分けて決闘の場所である薔薇の迷路へ走った。
『(なんだか…胸騒ぎがする)』
しばらく走るとかすかに声が聞こえてきた。
『(良かった、こっちの方向で合ってた)』
「うぎぃぃぃぃぃぃぃ！！！！」
「ガチでやばいって！ お前ら逃げろ！」
「薔薇の木よ、あいつの身体をバラバラにしてしまえーーー！！！」
「いけない！ 避けなさい！！」
「………ッ！！」
その時Aが見たのは空中に何本もの薔薇の木が浮き、その1本がエースに向けて放たれそうになっているところだった。
Aは頭が真っ白になる。
あの薔薇の木がエースに当たったらどうなる？
あんなものが当たったら、エースは、死んでしまう。
『そん、なの……絶対にだめ！！』
足が勝手に動くとはこういうことをいうのかもしれない。
薔薇の木が当たるのを覚悟したのか目を瞑るエースの前にAは立ち、目の前に迫った薔薇の木に手を向けてAは叫ぶ。
『砕けてっ！！』
Aが叫ぶと当たるはずだった薔薇の木は粉々に砕け散り、それと同時に他の薔薇の木がトランプへと変わった。
「！？ これは……」
「……あ、れ？ 生きてる？ なんだこれ、トランプ……ってA？」
『エース……！』
「うおっ！？」
泣きながら飛びついてくるAを支えきれず倒れ込む。
突然現れたAに戸惑うエースだが、泣きじゃくっている彼女の背中を優しく撫で抱きしめる。
『えー、す……エース、エースッ』
「A……お前が、助けてくれたの？」
『っく……やだっ、エース死んじゃやだぁっ』
「お前が助けてくれたおかげでオレは大丈夫だから。な、顔見せて」
『ほ、んとう……？ けがしてない？』
「本当だって。だから安心してよ」
『う、ん……』
エースが笑ってみせるとAは涙を零しながら微笑んだ。
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ここ(プロフ) - 星猫さん» 星猫さんありがとうございます^_^ (2020年11月24日 17時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 続編おめでとうございます。 (2020年11月24日 13時) (レス) id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ミリアさん» ミリアさんお誘いありがとうございます^_^合作のお話、すみません、お断りさせてください。今何本も掛け持ちしている状態でして、どれかが終わるまでは合作などを考えていないのです。お誘いくださって本当に嬉しかったです、ありがとうございました…！ (2020年11月1日 18時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - あの、一緒に合作しませんか？ (2020年11月1日 18時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - いちごミルクさん» いちごミルクさんコメントありがとうございます！素敵と言ってもらえて嬉しいです！ (2020年10月28日 21時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2020年10月17日 23時
