アリアーブ・ナーリヤ23 ページ6
◇
「ふなぁ〜……天国なんだゾ……」
「車内は涼しいだろ？ みんな、ゆっくりくつろいでくれ！」
隣にいるAの肩に手を回しながらカリムは足を組む。
カリムは既にリラックスモードに入っているが、この高級感漂う車内でリラックス出来ている者は多くない。
ユウはグリムが食べ物や飲み物を溢さないかハラハラしているし、トレイはどこか緊張気味。
ケイトは豪華な内装をカメラに収め、マレウスは車が動き始めた頃からずっと窓の外を見ている。
Aは先程ジャミルから受け取ったフルーツジュースの美味しさに目を輝かせていた。
「そう言われても……こんなVIP並のもてなしをされると緊張してしまう。お付きの護衛に守られ、超高級車で移動なんて、普通の学生ではありえないことだからな……」
「…………」
「どうしました、マレウス先輩。先ほどからずっと難しい顔をされていますが？ ……ハッ！ まっ、まさかここまでのことで、なにか気分を害されるような粗相がありましたか！？ もしや先程ユウがとんでもない呼び方をしていたから！？」
「いや、ユウがマレウスを【ツノ太郎】と呼んでいるのは本人公認らしいから、そのことは関係ないんじゃないか？」
「そういえば、車に乗ってからなにも言わないよね……」
「窓の外ばかり、ずっと見ているな……」
自分の話題になっても反応をしないマレウスにジャミルは珍しく取り乱していた。
自分が涙ぐましい努力のフォローしているにも関わらず、何かがマレウスの気分を害し、もしそれが国際問題に発展してしまうことがあってはバイパー家はただではすまない。
何か気に食わないことがあるのなら教えてほしい、そう目で訴えるが、マレウスの視線はずっと窓の外に向けられている。
トレイとケイトはあることに気づく。
そう、それは自分たちの姉や妹たちと車で外出していた時のこと。
自分たちも経験したことがある、いきなり襲ってくるあれをマレウスは現在進行形で経験しているのではないか。
「「もしかして……車酔い！？」」
「「えーっ！？」」
車酔い。車に乗ったことがある人は1度は経験したことがあるであろう。
ケイトとトレイの発言に車内は慌てふためいていた。
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ここ(プロフ) - 美咲さん» 美咲さん、コメントありがとうございます(*^_^*)楽しんでいただけて嬉しいです！これからも楽しんでいただけるよう頑張ります✨ (2021年10月4日 21時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 素敵な作品ですね！いつも楽しく見させてもらってます！ (2021年10月4日 11時) (レス) id: 63ae0527ed (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 星猫さん» 星猫さんありがとうございますっ(*^_^*)ついに16本目に突入しました！ (2021年9月24日 23時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - タブレットで操作しています!続編おめでとうございます! (2021年9月24日 16時) (レス) @page1 id: 8c51e3f139 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年9月24日 16時
