バルガスキャンプ58 ページ4
◇
少年が人間ではなく妖精だとわかるとAは視線を逸らす。
祖母やマレウスと同じ妖精にこんな態度を取るのは気が引けるが、レオナの忠告通り、妖精と関わるのはリスクが高い。
『(お願いっ……早く通り過ぎて……っ)』
「あれれ？ なんでボクの目を見てくれないの？ 見えてるんでしょ？ 聞こえてるんでしょ？」
『…………』
妖精は羽根をはためかせながらAの周りを回る。
「ふぅん。見えていないフリをするんだね。そんなことしても無駄なのに。キミのことは知っているよ。エルフィーネ様の孫なんでしょ？」
『おばあちゃんのこと知ってるの？ あっ……』
妖精の少年が祖母の名前を口にするとAは思わず反応してしまった。
しっかりと少年の目を見て、問いかけてしまった後で口を押さえてももう遅い。
Aが反応したことが嬉しいようで、少年はにこりと微笑んだ。
「君のおばあさまのことならよく知っているよ！ 人間と恋に落ちた妖精として妖精族の中でも有名な話だからね。やっと君と話ができる。あの子たちにお願いしてよかったよ」
『あの子たち……？』
「この山の妖精たちだよ。君と話がしたいから人間たちの邪魔をしておいてってお願いしたんだ」
『どうしてそんなことを……！』
1日目よりも妖精たちの妨害が激しい、と各部活から声があがっていたが、まさかこの少年が仕向けたことだったとは。
ケタケタと楽しそうに笑う少年にAは声を強めた。
「言っただろ？ A、君と話がしたいんだ。妖精の言葉を理解できる人間、妖精の血が流れている美しい少女。ボクは君がこの山に来てから君のことを見ていたよ。ずっと君と話がしたかったんだ。ねえ、君は何者？」
『私は……普通の人間だよ』
「嘘だね」
『っ……』
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時間の止まったリス - バルキャンの妖精の男の子のイメージに何故か鏡◯レ◯くんが浮かんじゃいました(当時のリスがプ◯セカにハマっていたことからです) (2022年3月23日 9時) (
レス) @page3 id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 夢桜さん» 反応集ですか！それは読むのが楽しみです^ ^頑張ってください♪ (2021年8月4日 13時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - ありがとうございます！呼んでみてくださいね！ツ○ステの反応集？も作ってみたので、そちらもみてください！ (2021年8月3日 23時) (レス) id: f6c4d55ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 夢桜さん» 鬼○のお話を書かれているんですね！鬼○は私も大好きなので是非読ませていただきます(*^_^*) (2021年8月3日 17時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - はい！私の無理のないペースで頑張っていこうと思います！今、鬼○の刃の夢小説をかいているので、読んでみてください！ (2021年8月3日 13時) (レス) id: f6c4d55ff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年6月19日 21時
