◇ ページ3
◇
ようやくエースたちの足が止まり、目隠しを取る許可を得たユウはゆっくりと巻かれている物をズラすと
「うっ……」
いきなり明るくなった視界に思わず顔を顰めた。
そんなユウに
「『おめでとー！！』」
Aとグリムがニコニコとしながらパーン！ とクラッカーを鳴らした。
「え！？ Aちゃん、グリム！？」
『ふふっ、ユウくん驚いた？』
「う、うん。オンボロ寮の庭が凄いことになってるね」
「へへん！ オレ様たちで飾り付けしたんだゾ！」
「グリムが？」
「子分を喜ばせるのは親分の務めだからな。もっと喜んでもいいんだゾ！」
どうやらAとグリムがいなかった理由は飾り付けをする為だったようだ。
サプライズが成功したAは嬉しそうにくすくすと笑っていた。
「後からジャックたちもくるからみんなで【ユウが来て1周年記念】パーティーしようぜ」
「クローバー先輩からタルトも預かってるぞ」
「オレたち優しすぎじゃない？ ユウ、感謝してくれてもいいぜ」
「エース、デュース……ありがとう！」
「……お、おー」
エースはからかうつもりで言ったが素直にお礼を言われ、どこかバツが悪そうに頬を掻きながら目を逸らした。
『今日はナイトレイブンカレッジ設立記念日だけど、ユウくんがこの世界に来てくれてちょうど1年だからお祝いしたくて内緒にしてたの』
「Aちゃん……ありがとう、嬉しいよっ」
『いつかユウくんが元の世界に戻れるまでこうしてお祝いしたいね』
「うんっ」
『ユウくん、ツイステッドワンダーランドに来てくれてありがとうっ』
.
突然迷い込んだこの世界。
見たこともないものばかりで戸惑っていた僕に差し伸べられた手。
その手は僕よりも遥かに小さいのにいつも僕を助けてくれている。
元の世界に戻れるのがいつになるかはわからない。
戻れたとしてもこの世界を忘れることはできないだろう。
自分に向けられているこの笑顔を
「僕はきっと忘れない」
.
◇◆ここの呟き◆◇
ツイステ1周年ということでこんなお話を書いてみました。
本当は書く予定はなかったのですが、衝撃のムービーやイラストを見てから指が止まらず書いてました。
1周年おめでとう！
2021.03.18
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ここ(プロフ) - オクタ好き好きさん» お返事ありがとうございます^ ^かしこまりました。お時間いただきますが、書けましたら更新いたします^ ^ (2021年4月27日 6時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
オクタ好き好き - はい、オクタでお願いします (2021年4月26日 22時) (レス) id: 905c688a73 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - オクタ好き好きさん» オクタ好き好きさんリクエストありがとうございます^ ^お話に出てくるお相手は人魚繋がりでオクタヴィネルでよろしいでしょうか？ (2021年4月26日 15時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
オクタ好き好き - リクエストをしたいのですが主人公が人魚になる話が見たいです。 (2021年4月26日 14時) (レス) id: 905c688a73 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ちょりさん» ちょりさんっ！！こちらこそありがとうございます！読んでくださると信じてました！（笑）何度もだなんて……嬉しすぎます〜(*^_^*)実はラギーくんのお話を何個か書いている途中なので完成しましたらまた更新しますね♪ (2021年4月19日 8時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年3月18日 10時
