◇ ページ18
◇
「リドル、少しいいか」
「今度の【なんでもない日】のパーティーのことでリドルくんに聞きたいことがあってさ、入ってもいい？」
「トレイにケイト！？ すまない、今取り込んでいてね。あとにしてくれないかい」
「あーうー！」
「「え？」」
「あっ、こら静かに……！」
「リドル、入るぞ」
聞こえてきた赤ん坊の声にトレイとケイトは扉を開けて中へ入ってきた。
ベッドに座っているAが『こんにちは』と和かに挨拶をする横でリドルは「あとにしろと言ったのに……」と頭を抱えていた。
トレイとケイトの目線の先にはAが抱っこしている可愛らしい赤ん坊。
「え、もしかして2人の隠し子？」
「なっ、そ、そんなはずはないだろう！」
ケイトのまさかの発言にリドルは首をはねんばかりの勢いで動揺していた。
「A、どういうことか説明してくれるか？」
『はい。私もリドル先輩にお話を聞いたばかりなのですが……』
Aは今の状況を2人に説明を始めた。
.
「なるほどね〜、学園長ってばリドルくんに赤ん坊押し付けるなんて相当余裕なかったんだね」
「だな。面倒見が良さそうな生徒なら1番にAを頼っていただろうにな。まあ結局はAのところに赤ん坊がいるわけだが」
「この子めっちゃ可愛いね！ Aちゃん、オレにも抱っこさせて♪」
『はい。首は据わってるので縦抱きでも横抱きでも大丈夫ですよ』
「おっけー！」
ケイトがAの腕から赤ん坊を抱き上げると、笑っていたはずの赤ん坊は火がついたように泣き始めた。
「えっ、ちょなんで泣いちゃうの？ トレイくんパスっ」
「俺か？ ほら、よしよし怖くないぞ」
「びゃあああ！！」
ケイトがトレイにパスするも、赤ん坊は泣き止まない。Aへと手を伸ばして助けを求めている。
見かねたAがトレイから赤ん坊を預かると、ぴたっと泣くのをやめ縦抱きしているAの服をぎゅっと掴んだ。
それはまるでもう離れない、と言っているようだ。
.
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ここ(プロフ) - 監督生さん» 監督生さん、いつも嬉しいお言葉をありがとうございますっ。連載当初から書き方を何度か変更したり、と工夫をしていたのでそう言っていただけると嬉しいです。それぞれの物語に入り込んで書いているので、思い入れの強いものは特に感情が強いかもしれません^ ^ (2021年6月30日 17時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
監督生 - やっぱり読みやすいしあとは、ものすごくスートリーによって感情が違う (2021年6月30日 16時) (レス) id: c9903e0c6f (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 月祈さん» 月祈さんユウくんを好きと言ってくださりありがとうございます^_^現在リクエストはお受けしていないのですが、ちょうど次に更新するお話がユウくん落ちになる予定のお話となっておりますので、そちらを読んでいただけますと嬉しいです^_^ (2021年3月18日 10時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
月祈 - 僕監督生（ユウくんが好きなんですけど、監督生オチの話が欲しいです！！ (2021年3月18日 1時) (レス) id: 0d2fd88c3c (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 海月くらげさん» こんな感じの学園長先生になりました〜^_^確かに！今時20歳くらい離れてても珍しくないですよね！……もしカラ…学園長が100歳とかだったら犯罪レベルですが（笑）生徒先生方に焼き鳥として美味しく頂いてもらいましょう。ちなみに焼き鳥の部位だとももが好きです。 (2021年3月10日 22時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年2月22日 17時
