第三十四話 太宰治ver. ページ17
太宰side
「はーい、おしまい」
目標を倒した中也に触れる。
周りには気絶した異能力者と殺された異能力者、あと至る所から血を流した中也。
「さてと」
相手にした中でも強かった異能力者に近寄り話しかける。
「君たちの首領は何処だい?」
もう動く力も残っていない相手は目を閉じ乍ら答える。
「此処にはいない。異能無効化がこっちに来ることは想定外だ。故に此処は潰れたが、向こうはどうなっているだろうな…異能無効化がいないと分かれば…」
その後はもう喋らなかった。
…と云うことは、探偵社が危ない目にあっているかもしれない。
急がなければ…
「太宰」
ふと中也に呼ばれ振り返ると、じっと私の目を見ている。
「わかってるよ」
元相棒だ、ちゃんと中也の言いたいことは伝わったよ。
Aちゃんは大丈夫だろうか、一抹の不安を胸に探偵社の方へと向かった。
ーーーーーー
Aside
「何故殺さない」
1ミリも動くことが許されないまま問う。
「さぁ?」
刃を持つ男ははぐらかす。
私が気づく5秒前辺りからずっと刃が添えられていた為、予知できなかった。
逃げるべく予知するも、近くにもう1人仲間が隠れていて、どう動こうにも殺されてしまう。
4回ほど殺される映像が脳内に移された。
どう動いても殺すなら今殺せばいいのに。
…気分がとても悪い。
だいたいこの男は何故動こうともしないのだろう…私がしびれを切らして動く待っているの…?
「…なっ」
違う、相手は、私の体力が無くなるのを待っている…!!
「気づいたかい、坊ちゃん」
…………………坊ちゃん?
嗚呼、知らないのか…予想外のセリフに気が抜け、その拍子に異能が解けてしまった。
…よかったぁ、男装姿で。
自身に戻ることで身長が縮まり刃が首筋から外れている。
逃げなきゃ…そして1歩踏み出す。
其れからの記憶は無い。
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優(プロフ) - 紲廿さん» よっし! (2019年7月5日 16時) (レス) id: 2e7cf744fc (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮麗子(プロフ) - 期待してますー! (2019年7月5日 0時) (レス) id: 3300853b00 (このIDを非表示/違反報告)
紲廿(プロフ) - 櫻宮麗子さん» 了解です!なるべく優先できるようにしますね! (2019年7月4日 23時) (レス) id: c5680534b9 (このIDを非表示/違反報告)
紲廿(プロフ) - 優さん» 太宰と中也は作る予定なので、大丈夫ですよ! (2019年7月4日 23時) (レス) id: c5680534b9 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮麗子(プロフ) - やっぱり太宰でお願いしたいです! (2019年6月30日 21時) (レス) id: 3300853b00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紲廿 | 作成日時:2019年6月18日 19時