ダンガンロンパrepeat【小説版】

3話 夏月 ページ4

夢。

誰かが殺される夢。

ああ、痛そう……

散々痛め付けられ、全身を刺されて死んでしまった。

……可哀想に。







誰かの声と冷たい床によって、私は目を覚ました。

誰か二人が話しているようで、なかなか起きるタイミングが掴めない。

別にタイミングなんて良いか、と諦めた私はゆっくりと目を開けた。

「……！おい、大丈夫か？」

「……あ、うん。……大丈夫、だと思う」

眠い目を擦り、私は体を起こした。

「……えっと、ここはどこなのかな…？」

どうやら体育館の床で寝ていたらしい、他にも何人か人が倒れている。

取り敢えず現状を把握しなければ、と考え私は二人の男の子にここが何処なのかを聞いたが、帰って来た答えは「わからない」だった。

「……それじゃあ……他の人達はみんな死んじゃってるの？」

「いや、寝てるだけだ」

「……そうなんだ…おやすみ…」

「いや待て待て待て、寝る前に他の奴らを起こさねぇとだろ」

「……あ、そう…だね」

茶髪の男の子の鋭いツッコミに少しだけ目が冴え、私も眠っている人達を起こすのを手伝う事にした。

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