新種のポケモンかと思ったら皆妖怪でした。 (ページ9)

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鼠ですので。ページ9

辺りはもう夕暮れ

綺麗なオレンジ色に包まれ

遊具は光に反射し、なお煌めいた

そんな中に私はただ一人

なんせもう夕方だったし、子供も家に帰る時刻だったからだ

やっとたどり着いたんだから

夕方になるのも仕方のないことだった

『公園にとーちゃーく』

公園。

それは漫画とかでホームレスが住む
タダの寝床が手に入る聖地だ

あの後ジバニャンは集中しているのか
私の話を聞いてくれなかったため

ここを探すのに手間取ったのだ

『どこで寝ようかな』

自分でもにやついてるのがわかった
だってこんな体験あんま出来ないし

冒険心くすぐられるから

周りをみれば

昔遊んだ遊具が置いてある。

その内の一つであるブランコは
風に吹かれてギィギィと独特な

金属音を出し、私を迎えた

ひとりぼっちの私に居場所をくれているように感じ
私は自然に笑みを顔に出した

ギィギィギィギィ！！

おい、迎えたんじゃなかったのか？？

なんか私に敵意剥き出しにして揺れ始めたんだけどぉ！？

風そんな強くないし

ポルターガイストとか私信じないからね！？

私はそれがブランコの
「こっちくんな」の意思表示だと受け取りその場を離れた

『何これ？』

そして見ていく内に発見したのは中に入れそうな下水管？

重いフタを取ると一人入れるくらいの幅だった

ヒュー..

ふわりと風が吹いてるのを感じ
中は空洞になっているとわかる

察してくれ。

あ、入るしかないなぁ..

と思う訳よ。

まぁ私鼠ですし、
下水管とかにも適応出来ると思うし

うん。いける逝ける大丈夫だ。←

私はピョンと重い身体を乗り出して飛び込んだ。