新種のポケモンかと思ったら皆妖怪でした。 (ページ8)

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ジバニャンは親切。ページ8

『こ、こんちわ』

死ぬかもしれない恐怖が私の緊張をより高め
声を詰まらせる

それでも文句を言わず返事を返してくれる奴は流石と言える

これもジバニャンなりの親切だろうか

『最近妖怪になったAです
さっきのトラックを潰す一撃に虜になって』

嘘、一回目である。

全然虜になんねぇよ！？

あれで虜になるのは戦闘狂くらいだと思いますぅ！！

だが生き残るためなら嘘もヘッチャラァァ

こんな大人にはなりたくないねぇ！←

？「オレさまはジバニャン
地縛霊って奴ニャ」

やっぱジバニャンさんでしたぁ！！

ここらの妖怪ってそんなお前みたいな化け物しか居ないのかなぁ！？

よく人間生きていけたなぁ！！
トラックの人とかこの交差点に差し掛かるたび
生きるか死ぬかの二択迫られてんだよねぇ！？

メンタル強いなぁ！！

私だったら仕事放棄して逃げるわ！！

ジバニャンは腰に手をやり
照れているのか片方の手で鼻を擦る

身長は天と地の差。

私はジバニャンを見上げ

これがジバニャンの圧力かぁ..

なんて頷いた。

『ども。
で、ここら辺に情報収集のできそうな場所とか知らない？』

そう聞けばちゃんと考えてくれるジバニャン

人？は見かけによらないって本当だった
今度から不良見掛けても挨拶しよ。

ｼﾞﾊﾞ「妖魔界に行ってみるといいニャ
仕事もついでに目星をつけたらどうニャ？」

そう言い渡されたのは一枚の求人募集の紙

腹巻きん中からこの紙だしやがったぞこいつ..

汚いなぁ！？

他に入れるとこなかったのかよぉ！！

少し躊躇して紙を受け取るとジバニャンが
また説明をしてくれた

ｼﾞﾊﾞ「その求人募集は
エンマ屋敷の護衛

腕に見込みがあるなら面接を受ければいいニャ

ま、オレさまはそんなかったるいことしないけどニャ？」

余裕そうに鼻を鳴らしているが
指をさして簡潔に内容をまとめてくれるとこは優しい

ただ
その低い声をやめていただきたい

お前は何処のBoss妖怪だ！？

お前はBoss妖怪の面接でも受けてくれば！？

絶対お前受かるじゃん！
私保証するよ！？

『へぇ、えんま屋敷ね』

ジバニャンは悩んでいる私に

お前の未来はお前で決めることニャ
と言って
また道路の真ん中に立った

なんかトムと●ェリーの
ネズミになった気分

私は紙を見て
詳しい情報が載ってないか調べる事にした

まぁ仕事としては護衛だけだし
金も良いと来た

『じゃーねトム((』

私は手を振り交差点を後にした

一旦夜になる前には寝床を見つけなくては