歌い手たちのLIARGAME【歌い手×LIARGAME】 (ページ4)

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一億円争奪ゲーム② ページ4

そ「なんだよこれ…。」
そらるのPCに入ったメール。差出人はA。そこには
『助けて』という文字がつづられていた。
そ「なんかあったのかアイツに」
何かを悟ったそらるは、Aの家へと急いだ。

コンコン
貴「誰…」
恩師に裏切られたショックでまた家に引きこもってしまったA。声を出したのも久しぶりで変な声になってしまった。
そ「俺だ。そらるだよ。」
ドアの向こうから聞こえる優しい声。メールをみて駆けつけてくれたのだろうか。Aはドアを開けてそらるに抱き着いた。
そ「おい…」
そらるはAの頭を優しくなでる。安心して涙がこぼれた。

Aはそらるに全ての事を話した。そらるはその話を聞きながら
そ(こいつの馬鹿正直ぶりにも呆れるが、石橋先生…俺とAの担任だったが確か…)
そ「確か石橋は懲戒解雇された不良教師。多分その借金を返す為にAを騙したんだろう。」
貴「そんな…もう私どうすればいいかわからなくて…」
また泣きだしそうになるAを落ち着かされるようにそらるは言った。
そ「安心しろ。策はある。」
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そ「石橋先生。」
そらるは出てきた石橋を思い切り睨みつけた。
石「なんだね…？お、そらる君ではないか～！久しぶりだなあ」
そ「そんなことはどうでもいい。俺達はライアーゲームに本気で参加する。貴方から必ず2億奪い返す。だって俺達には秘策がありますから。」
淡々とそらるは言った。石橋は少し動揺するようなそぶりを見せて
石「べ、別に構わない。だが無理だ。2億は銀行にあるからな！！」
と怒鳴った。

そしてそらるとAは、そらるの作戦で石橋の家を24時間毎日見張り続けた。幸いそらるの家が石橋の家と近かったので窓から石橋の様子を観察できた。
しかし秘策があると挑発したからだろうか。石橋は外出を控えていた。そらる曰く監視されてると分かった人間は守りの体制に入るのだと。

そしてリミットまで1週間を切った。
貴「あと一週間しかないよ！？焦ろうよ！」
そらるは全くあせるそぶりが無い。そしてAにこう聞いた。
そ「二億はどこにあると思う？」
何を言っているんだと思うA。
貴「銀行？」
本当にそうかなあと言いながら彼は石橋の家を指さした。
そ「二億のありかは家の中だ。」