一億円争奪ゲーム�� ページ3
貴「石橋さとし！？私の担任じゃない！やったあ！」
ライアーゲーム第一回戦の相手はAの中学時代の恩師であった。
ゲームの開始は明日からだということで、安心したAは久しぶりにPCを開いた。
貴「あれ、そらるからDMきてる」
『おいA、もう何日もTwitterに出てきてないだろ。リスナーが心配してる。何かあったら俺に相談して』
貴「そっか…私ずっと動揺してて気にして無かったな…ツイートしなきゃ」
『みなさんお久しぶりです！とある事情でTwitterに来られませんでした…！心配しないでください！』
Aは素早いタイピングで打ち込んだ。
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場所は変わってココは暗い部屋。PCが唯一の灯りである。そんな部屋で男が一人。Aのツイートを鋭い目つきで見ていた。
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貴「それにしても久しぶりに会うなあ石橋先生。」
今日から第一回戦。恩師に会うのを少し楽しみにしていたAの前に石橋が現れる。
石「やあ！久しぶりだねA君。元気にしていたかい？」
貴「先生！はい。先生もお元気そうで良かったです！」
笑いを交えながら会話をする二人。
石「A君。このゲームを終わらせる為に、私から提案がある。」
石橋が提案したのは、二人の1億円を銀行の貸金庫に保管をするということである。このゲームは詐欺だ。ゲームが終わればAに1億を返す。ここならだれも手を付けられないし安全だという石橋。
貴「流石先生…！！では1億円持ってきますね！」
Aはそれを安易に信じてしまった。これこそが罠であるのに。
数日後。Aはお菓子をおすそ分けするために石橋の家に来ていた。
貴「お菓子を買ってきました！せんせー…」
石橋は庭で携帯電話を使い誰かと話していた。
石「…いやいや聞いてよ(笑) 教え子でね、Aって馬鹿正直な女が、１億円を持ってきたんだ。金が入ったから、借金は返すよ」
ボトッ
驚きのあまりシュークリームの入った箱を落とすA。先生…石橋はAを陥れたのである。
貴「先生・・・？」
Aはその場から逃げだした。
家についてからも頭の中をぐるぐると騙されるという文字がまわる。
貴「だま…された…？先生に…」
Aの脳裏を封筒に書いてあったあの言葉がよぎる。
-借金はいかなる手段をつかっても、回収します−
貴「どうしようどうしようどうしようどうしよう」
ゲーム終了まであと2週間。Aは反射的にそらるにDMを送っていた。
『助けて』
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作者名：れおん。 | 作成日時：2018年6月19日 0時
