歌い手たちのLIARGAME【歌い手×LIARGAME】 (ページ2)

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プロローグページ2

私の名前はA。人はよく私の事を「馬鹿正直のA」と呼びます。
いたずらのデートで5時間待たされました。落とし穴に落ちた回数は42回！振り込め詐欺に引っかかりそうにもなりました。
こんな感じで騙されまくっている私ですが、人は真面目で正直が一番だと思います('ω')

そう。そう思っていました。このゲームが始まるまでは－

貴「届け物かな？」
家に帰って来たAは、ドアの前に置いてあるトランクケースに目が行った。
その上には黒い封筒が一つ。
貴「トランクケースだ…。ま、いっか！開けちゃお！」
ガチャ…

パタン。

一度トランクケースを閉じ、目をこする。そしてもう一度開けてみる。
ガチャ…

貴「お…お金…？」
驚くのも当然。トランクケースの中には札束が敷き詰められていた。
貴「な、なんで私の家にこんな大金が…いくらあるの…？」
家に入り札束を数えてみたところ
貴「98、99、100…
　嘘…一億円…？！」
なんと入っていた額は1億。Aの額を汗が伝う。
急いでトランクケースの上に置いてあったあの黒い封筒を開けるA。
貴「らいあーげーむ第一回戦のご案内…？」
手紙には、トランクを開けたらこのゲームに参加しなければいけないという注意書きが書いてあった。
貴「先にトランク開けちゃったんですけどォ(;・∀・)」
やばいと内心思いながらも続きを読むA。
手紙には以下の事が書いてあった。

１．対戦相手は、ひとり。ただこの1億円を奪い合うだけ、窃盗には問われない。

２．ゲーム期間は一か月、終了時点でより金額の多い方が勝ち。

３．その時点で、当初貸与した１億円は回収。残った金額は賞金であり、足りない金額は借金となる。
４, 「借金はいかなる手段をつかっても、回収します」

ルールを読み切ったところでようやく事の重大さに気付き、だんだんと呼吸が荒くなる。
心臓がバクバクといつまでたっても音を静めてくれない。
貴「どうしようどうしようどうしよう…！！！」
Aは途方に暮れ、怖くなって何日か家から出られなかった…。

♪～♪～♪～
貴「ひっ」
携帯電話が鳴っていた。しかし非通知である。しぶしぶ電話に出る。
女「ライアーゲーム事務局の者です。」
電話の主は声に抑揚のない女性だった。
女「ライアーゲーム第一回の対戦相手が決まりましたのでご報告させて頂きます。
　 A様の相手はイシバシサトシ様です。では失礼致します。」
相手はAの中学時代の恩師だった