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調達したばかりなのか、ベットは新品の匂いがする。それに、家でしているようにごろんと寝っ転がり、パンフレットの『Stogh Ship』の写真と部屋を見比べた。
白く落ち着いた色で心を癒やしてくれる家具たちに、空色の天井。
前に、どうしても船の中にいる気分を味わいたくて、自分の部屋をそっくりにリメイクした事があった。
でも、やっぱり私の作った
クッションなんて高級品のブランド物で触り心地は抜群!机だって、木製の引き出しを開いたら、もう宝石やらなんやらが出てきそう!!!
これから、7泊8日、私はこの船で暮らすのだ。
もう、死んでも悔いはない!、、、と飛び跳ねた瞬間、体から、すぅっと興奮が冷めていくのを感じた。
そして、ぽつりと家にいる家族の事が頭に浮かぶ。
私が抽選で当てた水色のチケットは、たったの一枚でお一人様用。だから、旅行に行けるのは一人だけ。
両親は、普通私を1人旅行に行かせる筈はなかったのだけど、今回は特別に、と許してくれたのだった
朝、家を出た時はこんな事微塵も感じていなかったけれど、アドレナリンを出しまくり、一段落ついた今、両親二人に、少し申し訳ないような、後ろめたい気持ちになった。
おみやげ、たくさん買おうかな…
そうだ、海の写真を撮って二人に送ろう!
私だけが独り占めするのはもったいないよね
確かテラスに行くには…
パンフレットをもう一度開き、テラスの場所を確認し部屋を出た。
◈◈◈◈◈
「なぁなぁ、俺らの
「バッカお前、でかい声で言うな!」
赤髪の青年の何気ない一言を、すかさず茶髪の青年が咎めた。怒られたぁ……とシュンと肩を落とす彼に、当たり前やろ、と低い声が飛ぶ。
ワイングラスを手にした青年は、頬杖をつきながら、自身の瞳と同色に染まる葡萄酒をゴクリと一口飲んだ。
まぁまぁ、と一部始終をまったりと見つめていた青年が金髪の御髪を、テラスからの風に靡かせながら、妖美に微笑んだ。
「人間はちゃあんとおるし、そろそろ
ふっ、と4人の口から笑みが溢れる
あぁ、夜が待ち遠しい…
赤毛の青年は思い立ったように席を立つと、3人から離れ、先程とは異なる落ち着いた素振りで、宴を楽しむ人々に溶け込んでいった
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。りうむ 。 - そうなんですね(´∀`*) 覚えていてくださって嬉しいです!(>ω<*) (2020年5月12日 23時) (レス) id: a1d0ac6eed (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 。りうむ 。さん» あぁっ、りうむさん!!前作に引き続き、コメント、そして応援までありがとうございます!!そう言って貰えて嬉しいです!ちょっと張り切って作ってみました笑笑 (2020年5月12日 0時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)
。りうむ 。 - 1ゲームごとの画像を細かくつくっていてすごいですね!!(語彙力がなくてすみません(>< )) 応援してます!!(´ω`*) (2020年5月12日 0時) (レス) id: a1d0ac6eed (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 紅灯-あかり-@crewさん» コメント、ありがとうございます!そう言って頂けてすごく嬉しいです(≧∇≦)これから志麻さんが大活躍(?)する予定なので、良かったら見に来てやってください笑 何時でもお待ちしてます! (2020年4月28日 21時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)
紅灯-あかり-@crew(プロフ) - 初コメ、一コメ失礼します!あ、すきです。志麻くんに首絞められるの見てゾクゾクしちゃった自分がキモくて怖いです(震え声)何時も見てます!更新頑張ってくださいね! (2020年4月28日 0時) (レス) id: 7ac7f90b4f (このIDを非表示/違反報告)
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