カフェオレ

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Aside





その後、いつもみたいに他愛もない話して
なんだ。玲於くん元気じゃん。って少し安心した。


でもなんかいつもの玲於くんとは違くて。
何が違う？って聞かれたら答えられない
でもどこかが違う。なんか寂しそう。


どうしたの？って何かあったの？って聞きたいけど
またこの前みたいに空回りしちゃったら嫌だから
あえて聞かなかった。



じゃあ、そろそろ行かなきゃって言ったら
いつもみたいに送ってくって言ってくれて
内心すごい嬉しくて飛び跳ねそうだったけど

じゃあお言葉に甘えて。って返してみた


やっぱり玲於くん歩くの早くて
一歩一歩 歩幅広い。

遅せぇって怒ってくるから
ちょっとは気使ってよ！って逆ギレしたら
幼児体型だもんなって馬鹿にしてくるの。


この前、手繋いでくれたのってやっぱり幻覚？
そうやって疑っちゃうぐらい玲於くんは今日も冷たいし意地悪。




その後も軽い言い合いみたいなのしてやっとお家に着いた。いや着いちゃった。
もっと話してたかったな。なんて




｢わざわざありがとう、おやすみ｣




玲於 ｢ん、ちゃんと布団きて寝ろよ｣




｢え？なにが？｣




玲於 ｢風邪ひくじゃん、あ馬鹿だから風邪ひかねえか｣



なんて言うから
前みたいに肩ポカポカしてやったけど
ニコニコ笑ってて
やっぱり痛くないみたい。悔しい




玲於 ｢んじゃあ、あとで連絡して｣




｢後でって？｣




玲於 ｢いや、部屋着いたら｣




｢ふふ、玲於くんちゃんと心配してくれてるんだ｣




玲於 ｢別にそんなんじゃねーよほらお前ドジだから階段でコケたりして頭から血流して倒れてたら近所の人困らせんじゃん｣




｢は？もう！やだ！｣




玲於 ｢んじゃあね、ポチ｣




｢え、ポチ…？｣



よくわかんなくて固まってたらヨシヨシって頭撫でておやすみって言い残して去っていった




怪我ひとつなく部屋に着いてラグに座る。
緑のラグ。一人暮らしには少し大きいかなって
座る度に思う。


玲於くんに無事に着きましたって連絡したら
すげえじゃんって来ておい、馬鹿にしてんのか。




意地悪だし嫌な所沢山あるのに
全部それが愛らしくて。


大好きだよ。玲於くん。


好きって思う度に彼女さんの存在が頭の中を巡って苦しくなる。なんて罪な人なんだって。


それに今日、駅で見かけた時の玲於くん何処か寂しそうで、なんか大きい事。1人で抱えてそうだった。


誰にも言えないようなツラい事。

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