可愛い子にはガーディアンを・2 ページ12
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『夜っくん、数学のノートまだ？あと提出してないの夜っくんだけだよ』
「あ、悪い。ちょっと待って今出すから」
『珍しいね？眠たいの？』
「そういうのじゃないんだけど…」
私は数学のノートを出席順に並べながら、自分のノートにペンを走らせる夜っくんを見る。
…珍しいな、夜っくんがボーッとしてるの。朝は普通だったのにな。
そう思ってると、「柳井、」とクラスの男子が声をかけてきた。
『なに？』
「お前昨日の試合で足痛めたんだろ。俺職員室に用事あるし、一緒にノート持ってくよ」
『えっ、いいよ！まだ違和感あるだけで普通に歩けるから』
「こういう時の好意は素直に受け取った方がいいんだって」
『いや気持ちは嬉しいんだけど本当申し訳ないから…』
本当に気持ちは嬉しい。
でもそこまでしてもらうほどもう痛くはないのだ。
ノートの束を男子に奪われまいと胸に抱えて席を立った時、
夜っくんが全く同じタイミングで席を立って、「(人1)、」とノートをチラつかせた。
書き終わったから持っていけってことか、と夜っくんに近づいた瞬間、あまりにも素早くノートの束を奪われてしまった。
『え？えっ！ちょっ、夜っくん！』
「何だよ」
『何だよ、じゃない！それ私持ってくやつ！』
「いいだろ、誰が持ってっても同じだし。(人1)のこと待たせたんだから俺が持ってく」
『あっ、ちょっともう、待ってったら！…ごめん、手伝おうとしてくれてありがとう…！』
「いや…大丈夫…」
手伝おうと声をかけてくれた男子にお礼を言って、私は夜っくんを追いかける。
意外にもゆっくり歩いていて、追いついた私を見て目を細めた。
「やっぱりついてきた」
『数学係は私なんだから当たり前でしょ！貸してってば』
「嫌だ。別に代わりに持ってったっていいだろ？」
『む…何で頑なに渡してくれないの〜…』
ジッと夜っくんを見つめれば、
夜っくんはちょっと視線を泳がせて、それからまたフッと笑いながら私を見た。
「虫除け対策」
『…は？虫…？何、は？』
「(人1)は知らなくていいからな」
『あ！また教えてくれないやつ！』
バレた？と笑う夜っくんは、いつもの夜っくんで。
さっきのは気のせいかな、と思いつつ、
夜っくんと並んで歩くこの時間は、なんか好きだなって思った。
「…なあ(人1)、」
『んー？』
夜っくんが神妙な声で私の名を呼んだ。
「…(人1)って好きな奴いんの？」
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雨音 淡桜 - 17ページ冒頭、読んだ瞬間むせかえって窒息しかけました（笑死） (3月25日 16時) (
レス) @page17 id: e6a1afaa78 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 凛さん» コメントありがとうございます！あのシーン夜久さん好きには堪らないですよね…いっぱい夜久さんを映してくれて良かった…(^^) これからもカッコ可愛いうちの小説の夜久さんをよろしくお願いします！ (3月9日 23時) (レス) id: bc0669ada1 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - kis09170810さん» コメントありがとうございます！映画やばかったですよね…私はいまだに泣いてしまいます…この先もしばらくもどかしい展開が続きますのでハラハラしながらお読みください…(^^) (3月9日 23時) (レス) id: bc0669ada1 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 風佳さん» コメントありがとうございます！そういっていただけるとめちゃくちゃ嬉しいです(^^) ちょっと本能出てしまう夜久さんマジ性癖です…笑 (3月9日 23時) (レス) id: bc0669ada1 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 私も映画で、「もっと〜？」ところがすごく好きです！というか映るたびに声が聞こえるたびにニヤニヤしてます笑 夜久さんのかっこよさと可愛さに悶えながら読ませていただいてます。続き楽しみにしてます！ (3月9日 1時) (レス) @page48 id: fcb07708b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2024年2月26日 21時
