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……予約……
それって、いつか私を靖友くんのお嫁さんにしてくれる…って事でいいの…？
「何ィ？予約は受け付けてないわけェ？」
言葉に詰まってる私のほっぺに、靖友くんの手が添えられた。
「……っ」
「ハッ、ナァニ泣いてんだよ。」
こんなのズルいよ…
「靖友くん…ありがとう…っ」
嬉し過ぎて泣いちゃうに決まってるよ…
「ねぇ……、これってプロポーズ…？」
「…ン。そーだヨ。」
「お弁当の時みたいに…私の勘違いじゃなくて…？」
「うん。大真面目にプロポーズしてる」
『仮だけどネ』って言う靖友くんは少し照れちゃったみたいで、ちょっぴり耳が赤かった。
「…結婚したらさ、もう遠くに行かねぇから。」
「うん」
「ずっと隣で支えてやっからさ。」
「うん…っ」
「んで、いつか子供できたら…おめーも子供も
俺が守ってやんヨ」
「……っ」
「って、ナァニまた泣いてんだ。いい加減泣きやめっての。」
………………
……無理だよ……
そんな未来、幸せ過ぎて…
嬉し過ぎて泣くなって言われても無理だよ。幸せな涙が込み上げてくる…。
優しく頭を撫でてくれる靖友くんの手の温度が心地いい。
さっきまでの不安が溶けてくみたい…
「…もー不安は消えたァ？」
「！」
……靖友くん、私の考えてる事がわかるの？
こくんと頷くと、また優しい表情を見せてくれた。
……靖友くんのその表情見ると、ほんと安心する。
「俺、Aが思ってる以上にAの事好きだから。おめーが不安になるような事ねぇヨ。」
………私も
「私も、靖友くんのこと大好き…っ」
「ン。知ってる。」
「…えへへっ」
…私、不安になる事なんてなかったね。
だって靖友くんはこんなにも私の事想ってくれてる。
こんなにも心が近くに居るんだ。
物理的な距離は遠くても、私の心にはいつだって靖友くんが傍にいる。支えてくれてる。
そう考えたら遠距離の不安なんて吹っ飛んじゃうや。
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作者名：蓮菜 | 作成日時：2021年4月10日 0時
