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No,4 ページ5
…入ってきたのは宗先輩だった。
「先輩…!…で、出ていって、ください…!着替えてるから………っ」
「何を言っているのだね…人形に心など必要ない…それに、人形を着替えさせるのは持ち主の仕事だと決まっているではないか」
そして私のワイシャツのボタンを外していく。
「せ…んぱいっ、やめ…っ」
「…抵抗して良いのか?」
…私に拒否権はない。
「いっ…いえ…」
「いい子だ、君はおとなしく『人形』でいればいいのだよ」
「……はぃ」
先輩はスッ、と私の鎖骨を撫でた。
「…ひ、ぁっ」
「…そう、それでいいのだよ」
そのあと先輩は私に服を着せ、色々なところのリボンを結んだりし、私を椅子に座らせた。
後ろでアイロンのような音がした。
きっと私の髪にアイロンをかけているのだろう。
「…よし、完璧だ…!」
後ろから声がする。
「…今日からここが君の部屋だ。君を保管する、ショーケースだ 基本的、自由に使うといい。ただ…君は僕らの『人形』だからな」
「…はぃ」
私はただそう言うことしかできなかった。
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作者名：三葉蓮華 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/renka/
作成日時：2016年4月4日 13時
