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第二百四十五話 ページ4

私たちが音の方向へ走っていくと先程暴れていたような半身が変化した人がサスケと対峙していた。

「重吾だ!」

首切り包丁を振りかぶりながら水月が走っていった。

あの人が重吾……。

サスケを殴ろうとする重吾の変化した左腕を首切り包丁ではらい返した。

「何だァァ!?」

「前とは違う能力を使ってるね、重吾。堅いし……。」

「……?」

重吾は、水月の言葉に意味がわからない様子。

私は、水月の後ろからいつでも動けるように構える。

「サスケ、こいつはボクに任せてよ。それと香燐、後で覚えてなよ……。」

「チィ……。」

水月の言葉に香燐は、舌打ちした。

「止めろ、水月。争いに来たんじゃない。Aも構えるな……。オレが話す。」

サスケの言葉に私は、渋々構えを解いた。

「話して言葉が通じるような奴じゃないよ。力ずくで連れてくまで……。」

「そうか!てめーは水月。思い出したぜ。」

その言葉と同時に攻撃を仕掛ける重吾……。

それに水月も応戦する。

「二人とも止めろ!」

サスケの静止のの言葉も聞かずまだやり合おうとしている。

その時、サスケが袖から大型の蛇を二匹出して重吾と水月の動きを止めた。

「お前ら……オレに殺されたいのか?」

サスケがものすごい殺気を出すと二人ともやり合うのを止めた。

重吾は、途端に変化が戻り慌て出す。

「ああ……あああああっ!!」

慌てて元いたであろう独房に戻りドアを閉めた。

「は……早く鍵をかけてよォ!!」

大声でそういう重吾……。

「重吾……。オレはお前を連れ出しに来ただけだ。オレと共に来い。」

サスケは、淡々と言葉を紡ぐが……。

「ビビりすぎでしょ。」

「違う……そうじゃねーよ。」

香燐の言葉に疑問を覚える。

「オレはもう人を殺したくないんだよ!オレは外になんか出たくないんだよ……。放っておいてくれよ!」

「……何……アレ?スゴい二重人格だね……。」

二重人格……。

「言ったろ……。……重吾は自分でもどうにもならない殺人衝動にかられるって……。自分をコントロール出来ない。ホントは、殺人なんてしたくないのさ。」

香燐の言葉を聞いて私は、重吾が何となくわかった気がした。

きっと……人を殺せないほど……。

「優しい……。」

私が小さく囁いたその言葉は誰にも届くことは無かった。

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設定タグ:NARUTO , サスケ , シカマル   
作品ジャンル:アニメ
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玉ねぎ - 続き気になります(/≧◇≦\)‼頑張ってください‼一気見しちゃいました😁 (2023年1月5日 0時) (レス) @page34 id: 76ae9f90b3 (このIDを非表示/違反報告)
ミニオン(プロフ) - 眠さん» コメントありがとうございますm(_ _)mこの後の展開が今迷ってるところなので少し考える時間をいただきます……。また更新するので暫くお待ちくださいlll_ _ ) (2021年10月10日 10時) (レス) id: b8c5302efb (このIDを非表示/違反報告)
- 面白すぎて一気読みしちゃいました!!更新待ってます! (2021年10月10日 9時) (レス) @page34 id: cfd8dfa5f7 (このIDを非表示/違反報告)
ミニオン(プロフ) - 我愛羅の花嫁さん» すみませんm(__)m今、色々とあって書けないですがもう時期かけると思うのでお待ちくださいm(__)m (2020年8月22日 11時) (レス) id: 588e4708f1 (このIDを非表示/違反報告)
我愛羅の花嫁 - 更新まだですか〜 (2020年8月22日 7時) (レス) id: 5170820185 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミニオン | 作成日時:2020年7月21日 9時

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