似てない双子 2 (ページ39)

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第８６話ページ39

三ツ谷と二人で話し込んでいると

堅「A、帰んぞー。」

と堅兄が呼んできた。

そちらを向けばマイキーと堅兄とエマしかいなかった。

どうやらみんなは、先に帰ったようだ。

『はーい。今行く。』

私は、そちらに歩こうとすると

三「待って！」

と三ツ谷に呼び止められた。

私は、もう一度三ツ谷を見て

『なに？』

と聞けば三ツ谷は、ポケットから握り拳くらいの貝殻を出てきた。

『わぁー、綺麗……。』

その貝は、光が当たると虹色に輝いていた。

三「これ、渡そうと思ってたんだ。」

そう言って手が触れない程度に私の手にそれを置いた。

『え！？こんなに綺麗なの貰っちゃっていいの？』

三「ああ。見つけた時、Aにって思ったんだ。」

私は、三ツ谷の気持ちが嬉しくて

『ありがとう。』

心からの笑顔がでた気がする。

三ツ谷は、少し頬を赤らめて

三「そんなもんで悪ぃな。さあ、ドラケンとこ行こうぜ。」

と堅兄たちの方へ歩き始めた。

それを大事に鞄の中へと終い私も堅兄たちの元へと向かった。

私たちが着くと

エ「行こうよ！」

とエマが堅兄に何か言っていた。

それを不思議気に見ていると

堅「エマが花火大会行こうってんだ。マイキーは、真一郎君のバイクに乗せてもらってその日は走るって言うし……。けど、Aが一人になっちまうし……。」

堅兄が一から説明してくれた。

おお！

エマ言ったんだね！

私は、みんなにバレないようにエマにガッツポーズをした。

それにエマは、恥ずかしそうに笑うのだった。