転 入 勧 誘 されてます【呪術廻戦】

3話　入学辞退者 ページ3

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「…ということで明日、入学を辞退しちゃった子の
高校に十六時に行ってきてね。僕は明日から出張
だから」


透見の自宅であるマンションから
呪術高専に戻った五条は彼女が転入する予定の
学年の一年生を集めていた。



「入学を辞退？って、ここの学校の入学を辞退した
ってこと？」

「それ以外どういう意味があんのよ」

「透見A、まだ諦めてなかったんですか先生」

「本人が本当に転入したくないっていうんなら
諦めてたかなー
ま、そういうわけだからお願い。同じ一年生同士
の方が案外乗り気になってくれるかもだし」

「めんどくさ…都市部に行くんなら帰りに服見て行っていい？」

「帰りなら別にいいよ。あ、彼女の機嫌を損ねないようにね、誰かに似て面倒だから」


"誰かに似て"という五条の言葉に、一年生である
虎杖悠仁、釘崎野薔薇、伏黒恵はその誰かが
誰なのか検討つかなかった。


その誰かが分かるのは、この中ではたった一人だ。






「なあ先生、本当に転入したくないってなんで
分かんの？ずっと転入断られてるんだろ？」

「悠仁たちも会えばきっと分かるさ。
彼女の言葉をよく聞いたらね。」


ニッと五条は三人に向けて笑った。


益々三人は訳が分からない、という顔をしていた。









・


・


透見Aの部屋＿＿＿＿


彼女は家に帰った後、真っ直ぐ自室に向かい、
机に向かう。

合格はできたもののギリギリで合格だったため、
周りに置いていかれないように勉学に励むよう
言われている(・・・・・・)


数学の課題をしている最中、一件の電話が入った。


"もしもし"と言う前に、電話をかけた側が一方的に話し、彼女はこう言った。


「…もういいよその話は。大丈夫、普通に高校生活を
送ってるから。それじゃあね。」


と、彼女も一方的に電話を切った。





「ウザ…」


と呟き、数学の課題に取り組んだ。

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