転 入 勧 誘 されてます【呪術廻戦】

13話　"できない" ページ13

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次の日の朝、スマホを開けたら昨日交換した
野薔薇からメッセージが来ていた。

なんか、分からないけど今日はいい日に
なるんじゃないのかと思った。


まあ、放課後そうならないことを思い知ることに
なるのだけど。



　
午後十六時＿＿＿＿



校門前には虎杖さんと伏黒さんの姿があった。
五条さんはいないようだ。

まあ、あの人も毎日暇なわけじゃないだろうし。
五条さんより同い年の男子の方がまだ気楽で
いられる。

あの人は、全て見透かされてる気がしてならない。



「…今日は二人だけなの？」

「うお！びっくりした〜…昨日は釘崎だけだったから今日は俺と伏黒なんだよ。」

「転入はできない、けど一昨日は、その、
ありがとう」

「一昨日？」

「こいつが蹴り飛ばした男を警察に突き出した
だろうが」

「あー！あれか！いやー正直女子が回し蹴りしたの
初めて見たからあれが衝撃すぎて忘れてたわ。
別にあれくらい気にしなくていーって！」

馬鹿にされてるのか貶されてるのかどっちこれ。
悪かったわね回し蹴りするような女子で。


っていうか、野薔薇といいパシるような真似を
したのに気にしてないとか、別にいいって
言うんだろう。
いくら私の事情があるからって、少しくらい怒ったり、なにか奢れと言ったりするかと思ったのに。




「じゃあ、私は帰るから。任務、頑張ってって
野薔薇にも伝えておいて」

「ああ！分かった！じゃあ…って違う違う違う！！
待って待って帰るな！！」

「なに？まだ話があるなら家に連絡するから
待って」

「お、おう…なんか調子狂うなー…」

「お前が一人でうるさいからだろ。」




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あのまま学校付近にも居るわけにもいかず
家に連絡を入れ、近くのファミレスに場所を移動した。



「頼む！そこをなんとか！」

と、ファミレスの席で虎杖さんが目の前に座る
私に両手を合わせてお願いをしてくる。

頼んだドリンクバーの炭酸ジュースを飲み込み
同じことを言った。



「…だから、転入することはできないってずっと
言ってるでしょ。話をするなら違う話にして」


「じゃあ俺がする」

ファミレスに来て席に座りドリンクバーを頼みそれを
飲むまでずっと黙っていた伏黒さんの口がようやく
開いた。





「透見は"転入できない"って一昨日から言っているがその言い方だと透見は転入する気はあるが
それができないっていうことか。」

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