君との温度差 part3【黄瀬 涼太】

温度差…125 ページ37

そう考えてはみるけれども、やっぱりこれは私が始めたことであって。私の我が儘のせいでこんな複雑な関係になっているのであって。



それをまた自分の我が儘な自分勝手で終わらせてもいいのだろうか。




……なんて。このループは何回目だ。





いっつもこういう時思う。私はなんで一つのことしか考えれないんだろうって。




どこかのほつれた場所を直せば、またどこががほつれて。そればっかを繰り返して、私は全然前に進めていない。




はたしてこの先に…私の望む結末なんてものが待っているのだろうか。




みんなが幸せな、結末が。





でもそんなのは幻想でしかなくて、絶対に叶えられることはなくて、結局、誰かの幸せのために、誰かが傷ついている。





いっつも私はみんなを傷付けてばかりで。





もしかしたらみんな、私がいないほうが幸せなのかもしれない。




そんな、負のループ。





考えれば考えるほど、自己嫌悪だ。

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