めざせ 天下の大将軍

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信は漂が死んでしまった事で気が動転してしまってるようだ。

私はまだにわかにここで起こった事が

嘘なんじゃないか、漂が何もなかったかのように起き上って笑ってくれるんじゃないか、

と思っていた。いや、そう思っていたかっただけなのかもしれない。

期待して何度も漂に目を向けるが

漂の目は固く閉じられていた。

しばらく放心していたがいきなり固いものが砕ける音がした。

あわてて音のした方を見ると、信が蔵に拳で穴をあけていた。


それでも落ち着かない信にどうしていいか分からなかった その時


里典の息子が信をひっぱたいた。

信「なにすんだよ！」


「信とAはこうしてる場合じゃないんだろ！」

そして地図を指して

「漂のためにもここに行かなきゃならないんだ！」

と力強く言った。


その言葉を聞いて我に返った

私と信は漂が遺した地図をもとに

黒卑村へと向かった。




河川敷を歩いていると、ガラの悪い奴らが武器を持ってこっちに来たが、

今、心の中が怒りでいっぱいな信と私は難なく奴らを倒し目的の場所まで急いだ。



目的地と思われる小屋まで辿り着き、

小屋へ入ってみると

(嘘....！)

信「漂？！」


そこにいたのは漂とそっくりな青年だった。

その青年は、どこから見ても漂そっくりだったが、

どことなく雰囲気がちがった。

なんとその青年は秦国１５代目秦王嬴政だという。

色々問い詰めたい気持ちもあったけど、

いきなり小屋が引き裂かれた。

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