Two flowers12

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「消毒って何？」

「あの人に触られたことを消すために、Aで上書き保存みたいな？」

「何言ってるの」

「ははㅎ

あー、落ち着く。
あの人香水キツくてさ」


ウォヌの肩越しに見えるリラさんは、眉間にシワを寄せている


自分が相手にもされなかった人が
目の前で他の女を抱きしめてるんだもんね

面白くないでしょう



「ウォヌって本当は愛嬌あるし甘えん坊だよね。

ハオちゃんもそうだけど、全然笑わなかったのは相手があなただから」

『…何が言いたいの』

「脱がせても触っても、ウォヌは全くドキドキしてなかったでしょ。
それはあなたに魅力を感じていないから。

そうだよね？ウォヌ」

「うん」

『やー！

あんたたち、』

「悔しい？」

『……』

「調子に乗るからそういうことになるのよ」


「きゃー♡
A格好良い」

「ヌナにあんな一面が…」

『あーあ。リラ怒ったわね』

『どうなっちゃうかなぁ？』


周りがガヤガヤしてるのがわかったけど

私の怒りはまだ収まらない


「A」

「うん？」

「俺 ドキドキしてる」

「なんで。リラさんのセクシーな視線を思い出した？」


身体を離し、じっと見つめる


「違うよ。あの人がセクシーかどうかも知らないし」

「だったら何」

「Aの所為に決まってるだろ」

「私？」

「俺を惑わすのはAだけだから」

「…本当かなぁ？」


疑うようなことを言いながらも、自然と口角が上がる


『…

ウォヌは女を見る目がないのね。

私よりそんな女を選ぶなんて』


立ち上がり、髪を整えながら歩き出す


『スンチョルオッパ
オッパは私の魅力がわかりますよね？』

「あ、」

「わかりません！わかりたくもありません！」

『ソンジス…あんたに聞いてないんだけど』

「こうなったら私も黙ってないわよ！
撮影って言っておいて、あんたはみんなにセクハラしただけじゃない！」

『何がセクハラよ。本気で嫌なら避ければいいでしょ。それをしなかったのは、』

「あんたが脅すから！」

『……』

「うちのメンバーはスタッフさんたちのために我慢してたの。あんたに魅力を感じてたわけじゃない。
スタッフさんたちもみんな、あんたたちが怖いんじゃなくてあんたのパパが怖いだけだから！」


スンチョルオッパを守るようにして立ち、ジスは溜め込んでいた全てを吐き出す


「オッパに手を出したら許さないからね」

『あんたのものじゃないでしょ』

「それは…そう、だけど」

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