【twst】 TIME OVER -第一節-Ⅱ【逆トリップ】【男夢主】 (ページ35)

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相棒コーズオブダイ！！📚 ページ35

Aside.

カタカタという音が鳴り響く。自分しかいないことになれていた筈なのにこんなにも苦しい事は初めてだ。

親が消えて一人で生きる事になって。どうすればいいか分からないし生きてもいいのかもわからない状態でのスタートだった。だからあんなにかっこ悪くてどうしようもない人間で生きていく予定だった。

それなのにそんな俺のダメダメな人生を"ダメでしょ"ってそう救い上げてくれるような人が現れて。

『本当、物好きなもんだな。』

それでもその手が暖かくて落ち着いて。どうにも離れられなくなっていく。

I「A？入るで。」
『やっぱお前も来るのか。』
I「やっぱってなんやねん。それに女子1人で返しちゃあかんやろ。部屋まで送ったったから安心やけど……」
『……お前がか？』
I「リユがな！そんなに独占心出すなら送ってやったらよかったんに……」

無理だよ。そうしたら俺は期待してユウを閉じ込めちゃって出られなくしてもう外に出れなくしてしまう。もう依存し過ぎてるんだ。だから今のうちに無理矢理にでも……

I「ま、お前のやり方にケチは付けないよ。」
『ありがとうな。……話は変わるけど。戦況は。』
I「うまくいってんのかいっとらんのかもさっぱりやな。」
『……なぁ、ベン。お前は自分が死ぬとしたら1人で死ぬか？それとも1人で死ぬのは怖いと誰かを道ずれにするか？』
I「それは今お前がその選択を迫られてるってこと？」

そうだよ。だからこそユウは重く考えて欲しくない。俺はもっと想い事を考えてるんだって。口に出して言ったわけじゃないけれど。

I「俺は1人で死ぬと思うよ。もう俺は何度も殺すっていう罪を犯してる。だからその罰だと受け入れて死ぬよ。」
『そう、か……お前らしいな。』
I「……そう言うお前ならどうなんだよ。」
『俺は……』

考えれば考える程死ぬのが怖くて。どうやっても1人で死のうとすると手が震える。

『俺は臆病だから誰か一緒に死んでほしいな。でも誰かを守って死ねるなんて本望だろ？』
I「ふ、ははは！さっすがサイコパスは言う事が違うな！！」←
『……今死ぬ？』←
I「ごめんて！！冗談だってば！！！」
『はは、俺も冗談だ。』←
I「怖すぎる冗談つかないでもろて……？」←

そう言っていつも通り2人で笑う。その時、保存が出来たのかp-と音が鳴った。俺はUSBを取って自分の胸ポケットに入れた。

窓脇には5本の薔薇が風で揺れていた。

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5本の薔薇{貴方に会えて良かった}