この選択は正しいのか〜監督生編〜 ページ33
Aside.
正直、あいつ等が居る事に慣れてしまっている自分がいる。アイツ等が戻れば俺等はまた3人で国を作っていく。なのにこんなにも心に穴が開いているような気がする。
あぁ、これこそが”虚しさ”、ってやつか。
ｺﾝｺﾝｺﾝ……
「お邪魔しまーす……！」
『邪魔するなら帰ってくれ〜＾＾』←
「は〜い……ってなんでですか！！」←
『ごめんwww乗ってくれるとは思って無くてな。』
もー！とユウが怒るがそんなに怖くはない。俺はいつも通りに紅茶を注いでユウの前に出す。
『……で？お前がここに来るなんて俺になんかちょっかいかけるかなんか悩んでる時だけだろ。なんかあったのか。』
「実は試してみたい薬がありましてね……今すぐ飲んでください！」←
『んな怪しいモン飲むか！！問答無用で飲まそうとすんな！！』←
まぁ、冗談なんですけど。とユウは言って座り直す。冗談で言ってくるようなネタじゃねー……←
「……先輩。私、どうしたらいいんでしょうね。」
『……あ”？』
「A先輩達と居るのも好きだし、でもあっちの世界も好きなんです。だからといってどっちも取る事は出来ないんですよ？私、優柔不断だからどうしようもないじゃないですか……」
------
ユウside.
1人だけで逃げたとしてA先輩達は戦争でいつか死ぬんだ。戦争じゃなくてもこの国で死のうとしている事は確かなんだ。
かといって私がここに残ったとして先輩達の役に立てる気がしない。いつ死ぬか分からない状況下に陥った時に私が邪魔してるようじゃ……
『……お前は今何を基準にして考えてんだ。』
「え、そりゃ、世界とか、先輩とか(((『それ一旦忘れろ。』……え？」
先輩達や世界とかの問題の考えを無くすって……自分の意志で決めろってこと……！？
「先輩。私がそれ出来ないって知ってて言ってます？私流されやすいタイプなんですよ？」
『知ってる。数ヶ月関わっただけでもお前がそういう奴だって事は十分わかってる。』
「分かってる、じゃないですよ！！私には出来ない。命を賭けてなんて人を救えたりしない。」
『はぁ……だから言ってんだろ。何が"出来ない"、だ。やっても無いのに出来ないなんていうんじゃねー。』
「何度もやってきての結果なんですけど！！」
『じゃあ答えられるよ、お前なら。』
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作者名：聖夜の夜 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=relatian
作成日時：2022年3月14日 18時
