【twst】 TIME OVER -第一節-Ⅱ【逆トリップ】【男夢主】 (ページ15)

今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:1,220 hit

過去ビカムアキング！！📚 ページ15

過去

【過去リターントゥナッシング！！の続き】

-----

Aside.

俺は異世界に行ける機械を完成体にする為に修正、試す、また修正……
と学校にも行かずに寝もせずにずっと手を動かし続けていた。

I「A……ってなんじゃこりゃ！？」
『ベンか……あまり触らないでくれ、修正箇所が増える』
U「一体何をしているの。」

2人にはバレたくは無かったんだが……俺は溜息を付く。

『確証はないが俺はユウが異世界に行ったのではないかと仮定している。』
U「何を言ってるの夢を見ているのかしら？それとも頭がおかしくなったかしら。」
『……残念ながら本気だ。』

俺は修正していた機械を見て触る。もしかしたらアイツにこれを言わなければアイツはこれを使わなかったのだろうか。

I「もしかしてだけど……それが原因ってわけか。」
『そのもしかして……だ。俺がこれを教えなければ……これを作らなければ……！！』

ユウは飛ばされなかったし、こんなに苦しくなる事はなかったのに。

U「……そうよ。アンタのせいよ。」
『え……』
I「おいリユ！？」
U「だからアンタのせいよ。だからさっさと完成させて迎えに行くわよ。」

そう言ってリユは俺の腕を取って治療していく。怪我してるの分かってたのかよ……

U「だから私達もやるわ。ユウちゃんには借りが沢山あるからね。」
I「俺もやるよ！機械は苦手だけど他の事なら何でも手伝えるから！」

そう言って真剣な表情で言ってくれる2人がどうもおかしくて笑ってしまう。リユはなんで笑ってんのよ、って悪態をつくけど俺は2人の言葉に嬉しくて笑って笑って……涙が出てくる。

U「あんた情緒不安定になり過ぎじゃないの？！」
I「どうしたんだ、A！？」
『いや……嬉しくて。誰も信じてくれないって思ったから……』
U「まぁ信じる気には最初はなれなかったわよ。でもAが学校も休んで喉に何も通さないのは可笑しいと思ってたし。」

そうリユは俺から視線を外して言う。

I「まぁ一緒に行こうな！どうせあっちでも腐れ縁で繋がってるんだろうし！」
U「それをいうなら絆じゃないの。」
I「え！違うのか！？」

そうやって2人はぎゃいぎゃい騒いでいる。でもその雑音が今まで求めていたものでうれしくなったしそれに……胸が暖かくなった。