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距離感 ページ13

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帰って、もちろん誰もいないわたしの家、中から鍵を閉めた、帰宅。


明日から仕事か、ってなんだか気持ちが沈む。



職場は楽しいの、行くまでが面倒くさいっていうの、自転車出勤も悪くないし、ただ朝に弱いんだ。



お風呂から上がって音楽でもかけて、窓から見える東京の夜景、玲於くんのマンションどっちかな〜って、方向同じだったの嬉しいなってそんなことばかり考えてた。



〔遅くまで、呑み付き合ってくれてありがとう〕

〔恋愛相談ならいつでも乗るから連絡して〕

〔このレオ様が、〕



超タイムリー、玲於くんからのライン。

文脈は昔からあんまり変わらない、相変わらずちょっぴり上から目線なの


ふふ、玲於くんらしいや


恋愛相談って言われても、わたしまともな恋愛できるかな、この前付き合ってた彼も本気で好きになれなくて、今まで本気で好きになった人と付き合ったことない、かも。




〔玲於くんの知り合いで良い人いたら紹介してね〜(笑)〕




そんなこと1ミリも思ってないのに、送ってた自分がいた


会話を繋ぐため?

玲於くんと会う回数を増やすため?



なんて人に言う割に自分も単純だなぁ、って思う



〔いいヤツたくさんいるから、まじAに早く紹介したいわ〕


〔じゃあ、近々メシでも〕



メシ…行きたい。ホントは玲於くんと2人がいいけど、知り合いの人を紹介してくれることを口実に行けるんだもんね…



楽しみにしてるって、その旨を玲於くんに送った



学生時代の距離感おかしかったな…付き合ってもないのにあんなに近かったのにね、


膝枕されたり、急に肩にもたれかけて甘えてきたり、ぜんぶわたししか知らない玲於くんなんだって、少し優越感に浸ってた



「いっつも女の子たちにはツンケンしてるのに、甘えん坊か〜」


『別に興味ねぇし、あんな奴らと喋ってるくらいなら踊ってるか、Aといた方がマシ』


「そんなこと言ってたらモテないよ」


『ふっ、一応モテる方だし好きな子に好かれればそれでいいの」


「モテるの自覚してるのか〜、まぁ女の子たちからの話しかけっぷりは流石だわ」


『Aもモテるから危なっかしいんだよ』


「ご心配ありがとう。わたしはダメ男には引っかからないから大丈夫だけど」
 

そう言ってわたしも玲於くんの頭にもたれる



今考えるとキュンキュンだな…


最近連絡取ってなくて、数年越しに会ったから、やっぱり距離感も遠くなるよね、お互いひとりの大人になったし





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いじわる→←友達以上



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まめこ(プロフ) - この小説とっても好きなので続きがとっても楽しみです!! (2020年5月31日 22時) (レス) id: 561fa70743 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かれん | 作成日時:2020年3月10日 0時

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