Friend Ship

それはまるで。 ページ37

パソコンを開き、動画サイトで
星野源といれる。

たくさんの動画で見つけた。
「friendship」という歌。

明るいテンポと曲調で、
悲しい別れだけど応援してくれるような歌。

気づけば自分と彼を重ねてしまう。

別の動画を見つけると、彼がやってるラジオの
一部分のようだった。

源「friendshipの歌詞は経験からですか？うわー、難しい質問ですねぇ…経験…経験に近いものなんですかねぇ」

懐かしい。優しい声だ。

源「一時期、同居してた人がいたんですけど。その人から借りた本を読んでたら、思いつきました。ジョージスミスの「タイムマシーン」っていうやつなんだけど。知ってる？寺ちゃん」

どうやら一緒にやっている人と話しているみたい。
持っていった本、読んでくれたんだ。

源「この本と似たような経験があって、それを上手くまとめたのがこの歌ですね。もう会えなくても、愛し愛されたなら、いつでも思い出して、自分という存在をより強く分からせてくれるというか…これ、同居してた人が言ってました。」

…覚えていてくれたんだ。

私の言葉。

私は、今。
タイムマシーンのフィリップスを思う。

私はもう大丈夫だ。
あの日の私に言うことはない。
わたしと源さんは愛し愛されて、
お互いをより強く受け入れていたんだから。

雨は彼を連れてくる。→←読み直した本と彼の歌。

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