第38話 〜『Knights』との対面〜 ページ9
今日もウキウキで私はレッスンルームに向かっていた。
昨日の『流星隊』のプロデュースが楽しかったから。ゆるキャラ好き仲間もできたからね。一昨日の『Rabits』も楽しかったけど、雰囲気が違った。
さて、『knights』はどんな感じなのかなぁ?
泉から一年がいるってことは聞いたけれど…。
楽しみだなぁ。
って考えている間にレッスンルームに着いた。
中からはなにやら声が聞こえる。けっこう大きい声なのでなんだろうと不思議に思いながらレッスンルームに入る。
その瞬間、私の目に入ったのは
─レッスンルームの壁に楽譜を書き出しているレオと、それを必死に止めようとするワインレッドっぽい髪の子。
「Leader!何度言ったらいいんですか!壁に楽譜を書くのは止めてください!」
「わっはっはっは〜!スオ〜でも止められないぞ!」
見たことないから、彼が泉の言ってた一年だろう。
…あれ、多分止められないね。とりあえず私が止めるべきだよね。
レオに向かって歩く。レオより先に私に気づいた一年が不思議そうにこちらを見ていた。
「レオ、壁に書くのは良くない。はい、紙あるから」
そう言えば、レオは私に気付きすぐに壁に書くのを止めて紙を受けとる。
「ありがとな、A!」
笑ってお礼を言い、紙に書き出す。レオのインスピレーションはいつ来るか分からないから、常に紙とペンを持っている。
「あの…表裏先輩」
レオを見ていると、一年が話しかけてきた。
「名前でいいよ。何かな?えっと…」
「朱桜司と申します。司と呼んでください。その、Aお姉さまと呼んでもよろしいでしょうか?」
お、お姉さま?よくわかんないけど、可愛い。こんな弟ほしい。
「いいよ」
答えれば、司はぱあっと目を輝かせた。
そのときだった。
「あらぁ〜。ちょっと遅れちゃったみたいねぇ、泉ちゃん?」
「そうだね。まぁ、確実にくまくんのせいなんだけど」
「セッちゃん、引きずらないでよ〜。体のあちこちが痛い…」
三人、入ってきた。
「A、遅れちゃってごめんねぇ。くまくんを探してた」
泉が謝る。
「いや、いいよ」
答えると、泉に引きずられていた凛月が私に抱きついてきた。
「A〜セッちゃんが酷いんだよ」
そう言って頬を膨らませた凛月の頭をなでた。
「凛月ちゃんが動けない〜とか言うから」
仕方なさそうに嵐が言う。
この後も凛月が文句言ったけど、レッスンが始まった。
280人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
藍刻 零紗(プロフ) - ちょこれーとさん» コメントありがとうございますm(。≧Д≦。)m過去編、なんとか組み込みたいので頑張りますね。…いつになるんでしょうかね…過去編(´-ω-`)スローペースすぎて(´;ω;`)でも必ずやるので! (2017年8月6日 21時) (レス) id: caba9fa115 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと - 過去編やってもいいと思いますよ〜`・ω・´ (2017年8月6日 16時) (レス) id: f8ef116a38 (このIDを非表示/違反報告)
藍刻 零紗(プロフ) - 苺タルトさん» コメントありがとうございます!マイペースなノロノロ更新で申し訳ないです…。なんとか更新出来るように頑張ります(^o^;) (2017年7月13日 19時) (レス) id: caba9fa115 (このIDを非表示/違反報告)
苺タルト - 更新楽しみに待ってま〜す! (2017年7月13日 18時) (レス) id: 3f93ce7449 (このIDを非表示/違反報告)
藍刻 零紗(プロフ) - ちょこれーとさん» ありがとうございますm(。≧Д≦。)mコメントがくるたび、「やった!」と叫んでおります!これからも頑張ります!! (2017年7月4日 7時) (レス) id: caba9fa115 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ