【あんスタ】女帝軍師ちゃんと再びの日常(２)

第４６話 〜出演依頼〜 ページ18

あんずちゃんを教室に残して、私は軽音部の部室に向かっていた。

あんずちゃんが『五奇人』にお願いしにいくと言うので、私も手伝うことにしたのだ。正確には手伝う、というよりも、出演のオファーは私がしに行く。

とりあえず零に話を通せば他の四人に話がいくはずだと思い、全て引き受けてきた。

なにやら中から声が聞こえてくる、部室のドアを開ける。

中には晃牙、ひなた、ゆうた、零の軽音部のメンバーが揃っていた。ちなみにひなた達を呼び捨てなのは一年達からそう呼んでと言われたため。

「零が起きているなんてね」

意外そうに言えば、零は薄く笑いながら返してくる。

「Aが用があると思ってのぅ」

…地獄耳め。
晃牙達はよく分からなそうな顔をしている。

「あの、俺達どっか行った方がいいですか？」

気を使ってなのかゆうたが聞いてきた。

「いや、大丈夫だよ。そんなにたいした用じゃないから」

ありがとう、の意を込めて笑って返す。

「あんずちゃんからアイドルとして、ドリフェスの出演依頼が来てね…。

受けたんだ。それで、『五奇人』にも依頼するつもりって言うから、私が話を通すのを引き受けてきた。

…零達と、もう一回一緒にライブがしたくてさ」







勝手にアイドル辞めといてあれなんだけどね。

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