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能力の絶望 ページ16

瀬名side


俺は一年の時、Knightsだった。入学当初はそこそこ実力もあり錬金術だってメンバーに劣ってはいなかった。カースト制もなかったしね。


Knightsでの生活は楽しかったし充実もしていたから俺は不満なんてなかったしずっとこのユニットで共に戦っていくのだろうと勝手に決めつけていた。


Knightsはあらゆる内部戦争に勝ち進んでもうすぐこの学院の長になろうというその時、俺は自分に異変を感じた。


俺、みんなより劣ってきてない?


錬金術は、中の下レベル。元々の能力イマジネーションはそこまで使い物にならないことは今までの戦争で確定済み。

そんな俺に比べて他のメンバーは錬金術も能力も最高レベル。


やばい、置いてかれる。


正直焦った。これ以上差がつくともうお前は使い物にならない程度に弱いから要らないと言われそうな気がしたから。


それから必死に努力を重ねたけど、Knightsの心臓ともいえる錬金術では焦りという感情が混じってミスが増えていった。


能力だって成長しない。相手に伝える程度が自分自身で調節できない。


その時、俺たちの王は、俺の焦りに気づいていたのかもしれない。


俺がKnightsとして最後に戦った試合に殆ど俺のミスのせいで初めて負けた時は絶望を見たような気がした。みんなお前のせいじゃないって励ましてくれたけど俺のせいなのは明確で。


悔しくて足掻いてもそれが仇となった時何も感じなくなった。


そんなある日王様は、俺を屋上に誘った。

「セナ、焦ってるだろ」

心配して言ってくれてるのはわかっていた。でもその言葉は俺を苦しめるだけだった。


「俺は、焦ってなんか」

何回も自分に言い聞かせた言葉だった。焦ってない。焦ってるわけがないと自分でマインドコントロールしていた。


でも俺は手を掴まれれば本心がすぐにばれてしまう。


王様は俺の手をグッと握った。すぐに離そうとしたけどそう簡単に離してはくれなかった。




「ほら、焦ってる。怖いってセナ泣いてる」



なんだか目が熱くなって、涙が流れ落ちるのを止めることはできなくて。俺は屋上で初めて人の前で涙を流した。


気持ちを改めようと決意した二年。


俺にはカースト制という新ルールが襲いかかってくることを知らなかった。



________________________

☆裏設定☆

レオのインスピレーション、重力操作はうっちゅー☆、から、宇宙、宇宙なら重力!という安直な考えから生まれました!うわ安直!

能力の友情→←能力の戦友



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朝霧藍 - 気にしない方針で大丈夫です。ありがとうございました。 (2017年9月10日 18時) (レス) id: f5e9b9845d (このIDを非表示/違反報告)
玲瓏(プロフ) - 朝霧藍さん» いや、ありがとうございますですが、、、。似てても、もう気にしない方針でいいでしょうか?これも何かの縁です。朝霧藍さんも頑張ってください!わざわざありがとうございました! (2017年9月10日 12時) (レス) id: 84d9c8d630 (このIDを非表示/違反報告)
朝霧藍 - 読ませていただきました。たしかに、似ている部分がありますね。でも、玲瓏さんの方が圧倒的に話の書き方が上手です。最初の一話読んだらその次も読みたくなってしまい、気づいたら全部読んでました。更新頑張ってください。応援してます。 (2017年9月10日 11時) (レス) id: f5e9b9845d (このIDを非表示/違反報告)
玲瓏(プロフ) - 朝霧藍さん» 朝霧藍様も少し読んでみていただけませんでしょうか。意見が欲しいです。最初の一話でいいので。 (2017年9月7日 16時) (レス) id: 84d9c8d630 (このIDを非表示/違反報告)
玲瓏(プロフ) - 朝霧藍さん» 見てきました。確かに似ているような点もありますがよくある設定なので仕方ないかと。 (2017年9月7日 16時) (レス) id: 84d9c8d630 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:玲瓏 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年8月15日 11時

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