和解 ページ32
正直言って私は今驚いている。
彼らは警戒心が強い、すぐに全て聞き出すのは無理だろうと思っていた。
しかし、コナン少年は話すと言った。秘密を全て。
ニヤリと不敵に笑うコナン少年。そんなコナン少年を半目で見る哀ちゃん。
私は苦笑いを浮かべる。
『全て?教えてくれるの?』
「うん、教えてあげる。その代わり…」
『私の事も聞かせろって?』
「その通り」
「私も貴方の話には興味があるわ」
『まぁ、しょうがない、もうすぐ警視庁に着く。話はまた後日って事でもいい?』
「えぇ」
「あぁ」
この子も大概だな、開き直った瞬間大胆になった。
『コナン少年はともかく、哀ちゃんもよく話してくれる気になったね?自分の事』
「貴方が敵には思えないもの。公園であの子達を注意してくれて、誘拐された時にも必死になってくれたし…それに」
『それに?』
「貴方どこか憎めないのよね。こんなに怪しさ満載なのに」
「それな?常に白衣着てる変人なのに妙にまともな事言うし、かと思えば奇怪な行動をとったりする」
「貴方みたいな人があの組織でやっていけてるとも思えないものね。むしろクーデター起こして組織内をめちゃくちゃにしそう」
「俺達的には好都合だけど」
さっきまでの緊迫した雰囲気は何処へやら、後部座席で2人は楽しそうに話し始める。
そんな、2人の会話を聞きながら警視庁へと車を走らせる。
心を許してくれたのは嬉しい。
信用してくれたのは嬉しい。
ありのままの姿を見せてくれるのは嬉しい。
私は愛車のアクセルを思いっきり踏んづける。
「「うおわぁあ!?/きゃあぁ!!」」
いきなりスピードが上がった事により後ろの方で悲鳴が上がる。
ハンドルを細かく切りながら何台が車を追い越した後スピードを緩める。
「な、何するのよ急に!」
「び、びっくりしたぁ」
『…シンプルにムカついた。』
「はぁ!?」
『君ら本性表した瞬間、正直になり過ぎだろ!オブラートに包むと言う事を知らないの!?失礼にも程がある』
こいつら今までそんな事を思っていたのか
怪しさ満載とかっ(傷心)
人の事言えないだろエセ小学生。
「以外に気が短いのね貴方。」
『今のは気が短いとかそういう話ではない気がする』
「あ、そうだ。Aさんあの防犯ブザー俺欲しいんだけど」
『よくこの流れで言えたなその台詞』
結局、防犯ブザーは譲ってあげた。
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ミコト(プロフ) - 1412さん» ……確かにっ(衝撃)ご指摘有難うございます!修正しておきます!! (2020年1月9日 22時) (レス) id: 9d332e4a56 (このIDを非表示/違反報告)
1412 - 思ったんですが、夢主さんが自販機でジュースを買っている話があったんですけど自販機に万札は入りませんよ?お話事態はとても面白かったです!! (2020年1月9日 21時) (レス) id: 927162caee (このIDを非表示/違反報告)
ミコト(プロフ) - ありがとうございます!頑張ります! (2019年1月17日 1時) (レス) id: 442cac4e68 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - 凄く面白いです! 続き楽しみにしてます! (2019年1月17日 1時) (レス) id: a63d8a48ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミコト | 作成日時:2018年12月20日 23時