【木吉鉄平】Sweet pea

恋バナ ページ12

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『今日は泊めてくれてありがとうね』





ベッドの上で俺と背中を合わせ改めて礼を言うA






「別に気にするなって、A1人泊めることくらいなんでもないさ」





『鉄平は優しいね。そういう所も好きだよ』





「ははは、なんだか照れるな」





くるりと体の向きを変え、俺の顔をジッとみてくる
洗いたての髪からは俺が使っているのと同じシャンプーの香り






『鉄平はさ、好きな人とかいないの？』






「いきなりどうしたんだ？」






『んー、鉄平と恋バナしたことないなって思ったからさ』






ふむ、確かにそうだな。
クラスの恋愛話や部員の話はするがお互いの話はしていない。






「好きな人か。いるぞ、中学の頃からそいつの事だけをみていたな」






ピク、と肩を揺らすA






『そう…なんだ。じゃあさ、私が泊まったりして大丈夫？ 嫌じゃない？』






「嫌なワケないじゃないか。俺が好きなのはお前なんだから」





『そうなんだー……。ん？』





固まるA。


いや〜、告白ってのは恥ずかしいもんだな






「俺が好きなのはAって言ったんだが…。あぁ一応告白のつもりだ」






『こ、告白かぁ…
突然すぎて驚いちゃったよ』






てへへ…と笑うAはタオルケットを顔まで持ってくる






『えっと…それじゃあ返事を出さなきゃだよね
私も、鉄平の事が好きです。
付き合ってくれると嬉しいな？』








何も言わずに、ぎゅっとAを抱きしめた。








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