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出会い ページ3

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高校生3年の冬。


大学受験も終わり、世の中の高校生が残り少ない学校生活を楽しんでいる頃




『んー、解らない……』




私は1人、放課後の教室に残って山積みになっている参考書と睨めっこ。


自分に似合わず少しランクの高い大学を目指し、見事推薦合格してしまった。
なので、皆が遊んでいるなか1人教室で勉強するのが日課になっていた。




『もうこんな時間……。帰らなきゃ』




ふと時計を見ると6時半を過ぎていた。


この陽泉高校から私の家まではあまり遠くはないけど、冬ということもあり、外は暗く雪道で危ない




『……さむ。暗いし怖いな……』




校門を通りすぎ白い息を吐く。
1人だし、早く帰ろうと足を速める




「あの、如月先輩……」




ふと、後ろから声をかけられた。
反射的に振り向くと、すぐ後ろに立っていたのは同じ制服を着た男の子。


私が気付いた事が嬉しいのか、にこりと微笑んだ。




「如月A先輩ですよね、いきなり話しかけてすみません。」




綺麗だな、これが第一印象だった。




『ううん、大丈夫。
……君は、氷室くん、だっけ?』




確か彼はバスケ部で有名……だと思う
バスケの強豪校のウチでレギュラー
プラス、端麗な容姿。
凄くモテてるってクラスの子が話していた事を思い出す。


そんな彼が私に何か用だろうか




「はい、氷室辰也です。
……1人で帰る姿を見つけたので、声をかけたんですが……。迷惑でしたか?」




そんな事ないよ、と首を振る。
どうせ1人しかいない帰り道、2人で歩いた方が楽しいし怖くない




「良かった……」




微笑む氷室くん。
この子は笑顔が似合うな、なんて初対面にして思った。





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帰り道→←Prologue



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れーね(プロフ) - 赤月*さん» コメントありがとうございます♪ 氷室さんかっこいいですよね! 次回作もよろしくお願いします^ ^ (2014年4月6日 15時) (レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)
赤月*(プロフ) - 氷室さんイケメンすぎる・・・!!とても面白かったです!! (2014年4月6日 14時) (レス) id: fe2838f6f4 (このIDを非表示/違反報告)
れーね(プロフ) - 美想さん» 始めまして! ありがとうございます♪ その様なコメントをいただけるだけで更新に力が入ります☆ 次回作もよろしくお願いします! (2014年4月4日 8時) (レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)
美想(プロフ) - はじめまして!この作品がとても大好きで、更新を毎回楽しみにしてました(*’ω’*)とても面白かったです!次回作も楽しみにしています。 (2014年4月4日 4時) (レス) id: c663c5e7b6 (このIDを非表示/違反報告)
れーね(プロフ) - にゃー。さん» え、同じタイトルの小説ありましたか? すみません、分からないです。もし同じようなタイトルがあり、内容が同じであるのならすぐに消します (2014年4月4日 4時) (レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:音央 | 作成日時:2014年3月16日 19時

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