【氷室辰也】Snowdrop

無自覚乙女心 ページ14

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今日は氷室くんと出掛ける日。
あの日の時ように少し早めに起きてしまったので、取り敢えずお風呂に入った





胸の下まで伸びた髪を丁寧に梳かす。





おろすだけでいいかなぁ、って思ったけど休日だし髪型を変えてみる

耳の下でゆったりと一本に結った。




『服、どうしよ……』




女友達と出掛ける時は気にしないけど今日は特別。
氷室くんと出掛けるのに、変な格好は出来ない。





先輩の意地として？
よく分からないけど。





『これ……似合うかな』





前に友達が選んでくれた、白のふわふわしたワンピース。
着る機会がなくてまだ1度も着てなかった。




友達に

「似合う似合う！！ Aは絶対このワンピース！！」

ほぼ無理やり買わされたけど、今日はその友達を信じてみよう。




『メイク……。やり方分からないや』




服同様、メイク用具も友達が選んでくれたものがあった。
よく分からなかったので、リップだけにしておこう。





最後に、鞄の中を確認。
雪道も歩けるようにスノーブーツを履いて家を出る。





髪型を変え、服も可愛いのを選んでメイク(リップだけ)もしてみた。




『氷室くん、気づいてくれるかな』








ただ、後輩と出掛けるだけだから。






そう高まる鼓動に言い聞かせて
軽い足取りで噴水公園へと向かった。









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