【黒バス】キセキの姫君 fourth

STORY 91 ページ44

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ザワザワと観客がざわめく。




「泣いても笑ってもあと10分です
行ってらっしゃい！」




『第4Q始めます』




先ほどとは違い、パスを出してちゃんとチームプレーをしている大我。




「Aに殴られて頭は冷えたか。
だが…お前の体力は残り僅かだ

もうお前にオレのシュートは止められない」




リスタートが速い…




大我…いけ…！！




ー ー ー





『黒子の新しいパス…!？』




『なんで今まで…って、そういうことか』




『どういうことだ？』




『捕れる人が限られるんです…
けど、今の火神君なら捕れるかもしれません。
でもパスが火神君だけでは最後まで持ちません。
やはり、高尾君のマークを外して通常のパスも必要です』




大坪さんはダブルチーム、あとは真太郎か…




『大我！ あと何回〈跳べる〉？』




あれは天性のバネを極限まで使うから消耗が激しい。
それにまだ大我は体ができていない。





まだ一試合で使える回数は限られているはず




『大我も気づいてるだろ？』




『そんなん… 何回でも跳べるぜ！！』




はぁ…まったく…




『あのね、今は強がりとかいーんだ！ カントク、お願いします』




カントクが大我の脚をみる。
その顔からして、あまり多くは無いことか分かる




『よくて… …2回ね
筋力値から推測するとこれが限界ね
もし2回目を跳んだらあとはコートに立っているだけで精一杯だと思うわ』




『なら、1回は勝負所にとっておいて…
もう1回は………』




柊花がニヤリと笑う




『第4Q最初のシュートをひっぱたけ！！』









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