STORY 90 ページ43
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選手がベンチへ戻ってくる。
一人一人にタオルと水を渡す
「火神、熱くなりすぎだ。
もっと周り見ろよ」
「そうだ。 お前一人じゃなく…」
伊月先輩と日向先輩が大我に注意をしてるけど、大我は聞く耳持たず
「戻してパスしてどうすんだよ
現状、秀徳と渡り合えるのはオレだけだろ
今必要なのはチームプレーじゃねー
オレが点を取ることだ」
自分勝手な大我に皆が突っかかる。
大我を囲んでいる先輩を押しのけ、大我の前に立つ
「大我、ごめん」
先に謝る。
これから私がすることは、とても言えた事じゃないから。
「Aちゃん!?」
大我を殴った。もちろん顔を。
「A、お前っ!!」
私に掴みかかってこない所が、大我の優しさだと思う。
「バスケは一人でやるものじゃないだろ?」
「皆で仲良く頑張りゃ負けてもいいのかよ!? 勝たなきゃ何もイミもねぇよ
大体、Aだってメインは個人プレーだろ!?」
そう、私は個人プレーをしてきた。
だから言えた立場じゃないけど
「私だって皆とバスケをしてる
皆、私が勝てるって信じてくれているから、
私に個人プレーを〈させてくれてる〉んだ」
私の横で、柊花が小さく頷いた。
「今の大我を、誰が信頼してくれる?
信頼してもらえない状態で仮に真太郎達を倒せても、お前は嬉しいか?」
大我が私の肩を掴む
殴らずに、私の顔を見て肩を揺らす
「甘っちょろいこと言ってんなよ!
勝てなきゃキレイ事だろーが!」
「…じゃあ《勝利》ってなんですか」
テツヤが私の肩に手を置いている大我の手を掴んだ。
「試合終了した時、どんなに相手より多く点を取っていても
嬉しくなければそれは《勝利》じゃない…!」
テツヤの言葉に目を開く大我。
分かってくれたみたいでなによりだ
「勝った時、嬉しい方がいいに決まってるわ
A、悪かったな」
「いや、私のほうこそ。殴ってごめんな」
仲直り、と拳を合わせる。
「さぁ、大我の頭が冷えたのはいいとして、ピンチは変わらずよ。
…テツヤ?」
柊花がニヤリ、とテツヤを見る
「柊花さんには本当になんでもお見通しですね…
一つ、今なら使えるかもしれません
ボクに出来るのはボールをまわすだけです…けど」
タメをつくり、リストバンドを着け直す
「もう一段階上があります」
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音央(プロフ) - 音羽さん» 夢主が青峰、姉が赤司エンドになるように書いています。主人公は双子ですが、夢主の方をメインで書いています。分かりにくくてすみません(>_<) (2014年7月20日 7時) (レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)
音羽 - これ誰寄りですか? (2014年7月20日 0時) (レス) id: 378d446dfb (このIDを非表示/違反報告)
音央(プロフ) - めっちさん» 訂正ありがとうございます どこの部分か教えてくださいますか? (2014年5月2日 16時) (レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)
めっち(プロフ) - 小金じゃなくて小金井だと思います (2014年5月2日 16時) (レス) id: ec77ad1dee (このIDを非表示/違反報告)
れーね(プロフ) - rusiaさん» コメントありがとうございます^ ^ 大丈夫ですよ! 更新が遅くなってしまうかもしれませんが、頑張って更新します! これからもよろしくお願いします^ ^ (2014年4月28日 16時) (レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:音央 | 作成日時:2014年2月20日 17時