STORY 85 ページ37
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んで? 双子ちゃんのことは?
と、先ほどの言葉の続きを催促する
「A、コートで強い奴はベンチでも強い。経験があるからな
それは柊花も同じことだ」
「ベンチでも強い…ねぇ」
興味津々、と言った顔をする高尾
「帝光時代は選手として、しかもエースと主将としてコートに立っていた」
「知ってるぜ?
なんたって《キセキの姫君》だからな」
「その経験からコートの雰囲気を読むのには長けているはずだ
そして、帝光時代に同じ時を過ごしたオレの特徴は覚えられているだろう
Aも恐ろしいが、1番はやはり柊花なのだよ」
「……ほう」
急に険しくなる高尾、それでも緑間は説明を続けた。
「オレの情報はダダ漏れだ
そして、お前も柊花に《観られた》」
「観られた…ってなんだよ?」
「柊花の持つ眼…《冷たい魔女の瞳》。
お前の鷹の目とは別の力を持つ眼だ
眼というのは二種類あるのだよ」
「二種類?」
「そうだ。お前のように視覚が優れているタイプと柊花や赤司の様な特殊なタイプ」
柊花ちゃんと赤司って同じタイプなのか
と納得した高尾に説明を始める緑間
「《天帝の眼》と《冷たい魔女の瞳》は一言で言うと
『相手を見切る眼』だな」
「見切る眼?」
「柊花と赤司の眼は基本は同じだ
雑に説明するのなら、相手の次の動きを正確に先読みする。
ただ、柊花の方が赤司よりも何倍も厄介なのだよ」
結論を言わない説明がイライラしてきたのか、高尾がキレる
「あぁもう真ちゃん!! つまり!?」
「そうキレるな。
つまり、柊花の特殊な眼…瞳はベンチでも発動するだろう」
「はぁぁぁ!? どーやって!?」
身を乗り出して食いつく高尾
「柊花、あいつは天才なのだよ
その瞳を応用し、選手を観ただけで癖を見抜く。
そしてお前は柊花に会いすぎた」
心底驚いた顔をする高尾をよそに涼しい顔の緑間。
「赤司もできんの?」
「出来ないのだよ。だから赤司は柊花に頭があがらない」
なんだそりゃ、と苦笑いをしたあと、ふと気になったことを聞く
「なぁ…柊花ちゃんって何者?」
「赤司よりも優れた眼を持ち、赤司よりも優れた主将であり、赤司よりも頭の回転が早く…
……赤司よりも捻くれた性格の持ち主だ」
声が出ない高尾
やっとの事で絞り出した声は…
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「……………………最強?」
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音央(プロフ) - 音羽さん» 夢主が青峰、姉が赤司エンドになるように書いています。主人公は双子ですが、夢主の方をメインで書いています。分かりにくくてすみません(>_<) (2014年7月20日 7時) (レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)
音羽 - これ誰寄りですか? (2014年7月20日 0時) (レス) id: 378d446dfb (このIDを非表示/違反報告)
音央(プロフ) - めっちさん» 訂正ありがとうございます どこの部分か教えてくださいますか? (2014年5月2日 16時) (レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)
めっち(プロフ) - 小金じゃなくて小金井だと思います (2014年5月2日 16時) (レス) id: ec77ad1dee (このIDを非表示/違反報告)
れーね(プロフ) - rusiaさん» コメントありがとうございます^ ^ 大丈夫ですよ! 更新が遅くなってしまうかもしれませんが、頑張って更新します! これからもよろしくお願いします^ ^ (2014年4月28日 16時) (レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:音央 | 作成日時:2014年2月20日 17時