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STORY 75 ページ27

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歩きながら、沢山の話をした。

洛山高校の話、誠凛高校の話。
メンバーのことや、世間話。
それから…


「ねぇ征十郎。聞きたいと思っていた事があるのだけれど、いいかしら?」


「いいよ、どんな事だい?」


「あの日、男バスと女バスの試合のこと。どうして私達と試合をしようと思ったの?」


確かにあの頃は、まだ雑誌にしか知られていない位に知名度の低い私達《キセキの姫君》だけれど。


「同じバスケ部なら噂くらいは聞いていたのではないの? 突如、全中二連覇を果たした女バスのこと。」


そこまで聞くと、征十郎は昔を懐かしむような顔をする


「そうだな…。あの頃はまだ、俺たち《キセキの世代》も開花していなかったんだが、少しづつ頭角を現していたんだ。

練習にも力は入っていなくてね、その時に俺たちより強い女バスがいると聞いて。」


なるほど、自分達より強い相手がいることを見せつけて練習に力を入れさせたのね


「それと、理由はもう一つある」


「え?」


「柊花と話す機会が欲しかったんだ。僕はその頃から柊花に惚れていたからね」


突然の告白。


「一目惚れなんて、信じられなかったんだけどね。」


「ふふ、ありがとう」


周りから見たらとんだバカップルだわ


「ごめん柊花。そろそろ行かないと」


切なそうに、悲しそうに瞳を伏せる征十郎。


「分かったわ、ここまで来てくれてありがとう。征十郎に会えただけでも嬉しいわ」


中学の頃は笑えなかったけど、今は自然と笑える


「最後に、少しだけ目を閉じてくれるかな?」


そう言われ目を閉じる。


耳元で小さく囁かれる言葉
そして、唇に違和感


「それじゃあ、駅は反対側だから。
ここで失礼するよ、また会いに来るからね」


「………っ」



***



『好きだよ、柊花。
あまり僕を妬かせないでね?』


そして触れるだけの優しいキス。
私のファーストキスには、十分すぎるくらいよ、征十郎。



***

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設定タグ:黒子のバスケ , 音央 , 双子
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音央(プロフ) - 音羽さん» 夢主が青峰、姉が赤司エンドになるように書いています。主人公は双子ですが、夢主の方をメインで書いています。分かりにくくてすみません(>_<) (2014年7月20日 7時) (レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)
音羽 - これ誰寄りですか? (2014年7月20日 0時) (レス) id: 378d446dfb (このIDを非表示/違反報告)
音央(プロフ) - めっちさん» 訂正ありがとうございます どこの部分か教えてくださいますか? (2014年5月2日 16時) (レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)
めっち(プロフ) - 小金じゃなくて小金井だと思います (2014年5月2日 16時) (レス) id: ec77ad1dee (このIDを非表示/違反報告)
れーね(プロフ) - rusiaさん» コメントありがとうございます^ ^ 大丈夫ですよ! 更新が遅くなってしまうかもしれませんが、頑張って更新します! これからもよろしくお願いします^ ^ (2014年4月28日 16時) (レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:音央 | 作成日時:2014年2月20日 17時

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