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STORY 12 ページ13

ー春休みー





「お父様、お呼びですか?」


私と柊花は、春休みの三日間だけお父様とお母様のいるアメリカへと来ていた

高校に入学することの報告や、続けているバスケのことなど。


「あぁ、柊花にA。久しいね
元気にしていたかい?」


お父様は物腰が柔らかくて、とても愛らしい人。
柊花はきっと、お父様に似たんだな


「日本で困ったことはない? 何かあったらすぐに言うんだよ」


お母様はしっかりしていて、とても凛々しい人。
私はきっと、お母様に似たんだと思う


「私たちは元気にやっています。困ったことも無いですよ」


久しぶりにお父様たちに会えて嬉しいのかニコニコ話す柊花。


「そうか、なら安心だよ」


「そういえば、日本で《キセキの姫君》って呼ばれているらしいじゃない。さすが私達の子だね」


そう言って私と柊花の頭を撫でてくれるお母様。


「おぉ、そうだ。そのバスケのことなんだけどな
WNBAからスカウトが来ていてね。2人の実力を買ってくれているようなんだ」


そこまで聞いて、何のことかやっと分かった。


「このままアメリカで、プロバスケへの道を進まないか?」


嬉しい言葉。
だけど、日本には大好きなみんながいる。
柊花にとっては、彼氏の征十郎がいる


「ごめんなさい、お父様、お母様。
私達、まだ日本でやりたいことがあるんです」


「やりたいこと? それはなんだい?」


お父様の言葉に口を止める柊花。
ここで変な事を言えば取り返しのつかないことになる。


「アメリカで本格的にバスケをするのも良いのですが、私たちは日本でバスケがしたいのです」


「それは…どうしてだい?」


「それは…っ」


お父様の言葉に言い返す事が出来ない
素直に好きな人がいる、と言うか…?

でも理由はそれだけでは、ない。


「それは…、日本のバスケでまだ私達が納得していないからです」


柊花のセリフ。
ここは辻褄を合わせるべきだろう


「私たちは日本で、私達の力を試したいんです。」


「どうやって?」


「………っ。
高校のバスケ部で、日本一にしてきます」


そう答えると、お父様とお母様はとても面白そうに笑う


「それはいいね‼︎ でも条件をつけようか。」


「条件、ですか?」


「期限は2年間だ。 高校二年生までに日本一に出来なければアメリカに来てもらうぞ」








ーーー

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れーね(プロフ) - ころさん» あああありがとうございますっ! これからも頑張りますねっ♪ (2014年2月10日 19時) (レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)
ころ - 面白いです! 続き頑張ってください! (2014年2月10日 19時) (レス) id: 462f952e5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:音央 | 作成日時:2013年12月23日 12時

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