【氷室辰也】Amur adonis

Everlasting happiness seven ページ9

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今日は12月 20日。クリスマスまであと5日



そういえば、今日は……キセキの世代っていう人たちの主将さんの誕生日だったはず。



辰也くんが、キセキの世代の1人の紫原くんと仲が良くて、紫原くんはその主将さんと仲が良くて……みたいな感じで一方的に知っているだけだけど。



うん、あんま関わりないや。




『それにしても相変わらず寒いなぁ……』




秋田と比べたらそりゃあ全然だけど、向こうとは違った寒さがある。
クリスマスやお正月はきっと辰也くんも帰ってくるだろうし、コタツでも出そうかな




『今年はまだ出してなかったんだっけ〜』




毛布、どこにしまったんだろ




『今日は大掃除かな……』




天気も曇りだし、辰也くんがいつ帰ってきてもいいように掃除をしよう。



辰也くんとはあまり連絡を取らない。



私自身も携帯は苦手だし、辰也くんも好きなわけではなさそう。



お互いを信じてるから、連絡を取らなくても平気。



そりゃあ、ずーっとっていうのは嫌だからたまに電話したりはするけどね。




『うーん……大掃除といっても、特に掃除しなきゃいけないところはないんだよねぇ』




自分で言うのもナンだけど、掃除は嫌いじゃない。
常にピカピカなわけじゃないけど、汚いわけでもない。



コタツを出したらクローゼットでも片付けようかな




『わわ、懐かしい。卒業アルバムだ』




クローゼットを開けると、様々なアルバムに混じって陽泉高校の卒業アルバムをみつけた。
辰也くんは学年が違うから、写ってないんだけどね


あれ……？




『これって辰也くん……？』




友達と写っている写真の隅に辰也くんが写り込んでいた



他にも探せば出てくるもので。




『すっごい写ってるんだけど……』




至る所に辰也くんの姿。
なにか執念のようなものを感じた




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