【氷室辰也】Amur adonis

Everlasting happiness nineteen ページ21

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『今日はクリスマスなわけですが。』




「ですが。」




あの後キャッキャとはしゃいで帰ったら疲れてしまい、2人共そのままベッドへダイブ。



予定はまる崩れ。こうなったら今日はとことん、だらだら過ごそう。




『クリスマスらしくプレゼントを用意しました、これです。』




コタツの中に隠していたモノを取り出す




「A！ これってもしかして……」




『出来ばえとかそういうのは期待しないでね？ ……一応、手作り、だから……』




らしくなくゴニョゴニョと語尾が消える。
取り出したのは、濃い藍色のマフラー


辰也くんへのプレゼントとして選んでいたのは毛糸。
シックでかっこいい、そんな色を選んだ。



辰也くんの言葉が消える。
気に入らなかっただろうか、と遠慮がちにそちらをみると




『……辰也くん？』




「オレ、なんて言えばいいのか、
嬉しすぎて言葉がでないよ……」




顔を赤らめてにやけている辰也くん。
喜んでくれて良かった。




「それじゃあ、オレの番だね。」




そう言って取り出したのは、何冊かのカタログ。




「Aはどれを着たい？
オレ的にはシンプルな白とかが良いと思うんだけど。
スタイルが良いからこれなんてどうかな？」




『え、ちょ、辰也くん？』




開いていてるのはウエディングのページ。
綺麗なドレスとチャペル。


辰也くんは、ほんのりと頬を染め、




「………この指輪の約束が、オレからのクリスマスプレゼントです。」




私の手を握り、そっと指輪に唇を落とした




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