Everlasting happiness one ページ3
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生まれてから25年目の冬。
東京は秋田と違い、高いビルが建ち、夜でさえもキラキラと輝きが絶えない。
キラキラした風景は嫌いじゃない。
けど、たまに……あの静かな田舎町の風景を思い出すことがある。
『……さむ。』
高校の頃から愛用しているマフラーも、そろそろ色褪せてきた。
新しいのを買おう、次はどんな色にしようか。
そういえば、明日は祝日だ。
心なしか足取りが軽い
『雪、降らないなぁ……』
足元の石を蹴りながら歩く
いい年した大人がやることじゃないとは思うけど、1人で歩く帰り道はこの年になってもやっぱり寂しい。
『………元気にしてるかな』
はぁっと白い息を吐いて街外れのBARに入る
シックな雰囲気で隠れ家の様な小さなBAR
就職してからはよく立ち入り、今はもう常連だ。
このお店のマスターは人柄がいい
「いらっしゃいませ。
いつものでいいですか？」
『ん〜……』
そう言いながらも、私がこのお店に来るのが分かっていたようにスッとカクテルが出される
それをグビッと勢いよく飲み干す
「相変わらずですね……彼氏さんはいつ帰ってくるんですか？」
彼氏さんかぁ……
『分かんない。………会いたいなぁ』
私には学生の頃から付き合っている彼氏がいる。
氷室辰也くん、一つ年下の紳士だけど少しだけ泣き虫な可愛い彼氏。
「でも、そのリングがあるから待っているって決めたんじゃないんですか？」
2杯目のカクテル。
『うん……そう。だから、我慢……。』
左手の薬指にはめた小さな婚約指輪。
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この指輪は、私が大学を卒業した時に貰ったもの。
『今は我慢。我慢なの……』
また、グビッとカクテルを飲み干した
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音央(プロフ) - 織さん» ありがとうございます！次回作も頑張りますね、投稿するまで少しの間お待ちください…！ (2015年3月24日 7時) (
レス) id: f503ce939e (このIDを非表示/違反報告)
織(プロフ) - とっても面白かったです！！！！次のお話も楽しみに待ってます！ (2015年3月24日 0時) (レス) id: 9e725c6790 (このIDを非表示/違反報告)
音央(プロフ) - 緋桜霧月 さん» その様なコメントを頂けるだけで書く気力が上がります！ 不定期更新ですが暖かく見守ってください･･･！ (2014年11月29日 7時) (レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)
緋桜霧月 - すっごく良い作品ですね！続きが待ち遠しいです…！！ (2014年11月29日 0時) (レス) id: b416ced436 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音央 | 作成日時：2014年10月16日 21時
